同じものを食べるのは悪いこと?「ごはんは何にしよう」をいちど捨ててみることについて

カルチャー

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日本はとかく、食べ物の情報が溢れすぎている。それは楽しいことではあるけれど、時に義務感となってわたしたちを追い詰める。拙著『働くおうちの親子ごはん〜朝ごはん編』で取材させてもらったドイツ出身のマイケさんは「日本は食べ物の選択肢が多すぎて疲れる」とぼやいていた。ドイツでは晩にはパンとチーズ、ハムくらいしか基本的には食べないそうだから、そう思うのも無理もない。フランスに住む友人も言う。晩ごはんはサラダとスープで十分なのに、なんで日本は肉とか魚とか、やたらとごちそうを並べるの? そんな贅沢、別に毎日は必要ないのに。

食べたいものが浮かばない日は、トマトチーズサンドイッチだっていい。わたしはどちらかというと、野菜をいっぱい入れた味噌汁とごはんのほうがいいけれど。基本のごはんはこれ、と決めてしまえば「食べたいものが浮かばない」「考えるのも面倒」もきっと大した問題じゃなくなるだろう。こうして「ごはんは何にしよう」をいちど捨ててみるのもいいんじゃないかなあなんて考えている。

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著者

田内しょうこ

田内しょうこ

「働くママの時短おさんどん料理」「育休復帰のためのキッチンづくり」「忙しいワーキングマザーのための料理」「子育て料理」をテーマに、書籍や雑誌、ウェブサイトで発信。出張教室やセミナーのほか、食と子育て関連の情報発信を行う。著書に『時短料理のきほん』(草思社)、『働くおうちの親子ごはん』(英治出版)、『「今日も、ごはん作らなきゃ」のため息がふっとぶ本』(主婦の友)などがある。

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