この秋、高2娘はアメリカに行っているはずだった。アメリカでの1ヶ月間の研修プログラムがあるから、と選んだ学校だったのだが、残念ながら新型コロナウイルスの影響で行けなくなってしまった。もしも行けていたならば、今年のアメリカ大統領選を間近で見られただろうにと、しみじみ残念に思う。
わたしがアメリカの大学に行ったのは90年代前半、もう30年近くも前のことだ。やはりちょうど大統領選が行われた時期で、共和党のジョージ・ブッシュ大統領(「パパ・ブッシュ」大統領)から民主党のクリントン大統領に政権が移ったときだった。アメリカでは、大統領選に直接投票できるからという事情もあるだろうけれど、若い子も大統領選に熱心だったのには驚いた。通った女子大はLGBT(Q)権利拡大のためにアクティブに活動する生徒も多く、とにかくリベラルな校風だったので特に政治には関心が高く、壁には「VOTE CLINTON(クリントンに投票しよう)」のステッカーがべたべたと貼られていたものだ。今年の大統領選は歴史に残る接戦と言われたくらいだから、もしも娘が渡米できていたならば、その熱が直に感じられたことだろう。
大統領選だけではなく、アメリカのホリデーシーズンも体験できたはずだ。10月末のハロウィンに始まり、11月末のサンクスギビング、12月のクリスマス(あるいはユダヤ教のハヌカー)と立て続けにやってくるホリデーイベントに向けて、街中が華やいでくる。
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