ほうれんそうは、選び方が重要! 赤い部分の栄養がすごい!?
ほうれんそうをおいしく食べるには、選び方もとても重要です。選ぶさいのポイントは、下記の5点です。
- 葉と茎にハリがあってみずみずしい
- 葉が濃い緑色をしている
- 茎の部分が鮮やかな赤色をしている
- 根っこの切り口が乾燥していない
- 根に泥がついている
ちなみに、ほうれんそうの赤い部分には、ミネラルのマンガンと抗酸化物質のポリフェノールが含まれています。マンガンは、人間の骨や血液を作り、ポリフェノールは老化防止や生活習慣病の予防に役立ちます。ですので、赤い部分も、安心して無駄なく食べましょう。
今までの洗い方、間違ってた!?
昔からほうれんそうは、根元の赤い部分の栄養を無駄にしないために、一本一本がバラバラにならないようにギリギリのところで根を切り、火が通りやすいよう根元に十字の切り込みを入れて茹でるのが常識とされていました。
でも、この方法、1つ難点があるんです。
乾燥していない泥がついている野菜は、新鮮である場合が多いですが、泥や土には食中毒の原因となる土壌細菌が含まれています。中には、加熱しても死滅しない細菌もあるので、注意が必要です。ですので、きちんと洗ってから調理することが大事です。
昔ながらの方法だと、根元の泥を落としきるのがとても困難です。次のポイントをおさえることで、根元に入り込んだ泥までしっかり落とせます。
根っこではなく、茎のギリギリを切り落とす
根っこのギリギリではなく、茎のギリギリを切って、一本一本をバラバラにします。
たっぷりの水でやさしく洗う
ボウルにたっぷり水を入れて、一本一本、茎の部分を中心にていねいにこすり洗いします。茎や葉は折れると、そこから栄養が流れ出てしまうので、優しく扱います。切った後のまな板にも泥がついているので、しっかり洗っておきましょう。
沈殿した白いつぶつぶは、シュウ酸の結晶
ほうれんそうを洗い終わった後のボウルを見ると、泥と、白いつぶつぶのようなものが沈殿しています。これは、ほうれんそうが、寒さや虫から身を守るために分泌するシュウ酸などを含んだ結晶です。
シュウ酸の結晶は、えぐみの原因になりますが、水溶性なので、茹でるとほとんどなくなります。シュウ酸は鉄分の吸収を妨げる作用があるため、シュウ酸を抜いて食べることで、鉄分を効率よく摂取できます。
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