正解は……?
腸内環境をよくするための選択の正解は、「くずもち」です!
くずもちは、小麦を乳酸菌で発酵させた小麦でんぷんでつくられた“発酵食品”。
さらに、トッピングにかけるきなこにはオリゴ糖が含まれており、腸内環境を整える強い味方になってくれます。
おやつに和菓子を食べるなら、発酵食品+オリゴ糖のW効果が狙える「くずもち」を選べるといいですね。
腸内環境をよくするポイントは、「バランス」と「継続」
腸にたまった汚れを放っておくと、便秘や下痢をくり返す、ニキビや肌あれを引き起こす、さらには自律神経の乱れにもつながることも。腸の乱れは、カラダ全体の不調に直結するのです。
腸内環境をよくするために積極的に摂取したいのは、善玉菌が元気になる、エサになる食品。
その食品は、腸内の善玉菌を増やす「発酵食品」と、老廃物をデトックスする「食物繊維」を豊富に含むもの、が代表的です。
◆「発酵食品」の例
ヨーグルト(乳酸菌)、チーズ(乳酸菌)、キムチ(乳酸菌)、ぬか漬け(乳酸菌)、納豆(納豆菌)、味噌(麹菌・酵母菌など)、イカの塩辛(酵母菌)など。
忘れがちですが、しょう油、本みりん、醸造酢、豆板醤などの調味料も発酵食品です。
◆「食物繊維」を含む食品の例
きのこ類、海藻類、大根・レンコン・ごぼうなどの根菜類、かぼちゃ、ピーマン、アボカド、リンゴ、バナナなど。
腸にいいとされる食品を上手に組み合わせ、腸内細菌のバランスを整えキープすることが大切。人によって腸内に持っている菌が異なるため、自分のカラダに効果があるもの探しながら、毎日継続して摂ることが腸内環境を整える身近な方法です。日々の積み重ねで、健康的できれいな腸内を目指しましょう!
教えてくれたのは 新生暁子さん
管理栄養士、博士(スポーツ健康科学)、日本スポーツ協会 公認スポーツ栄養士。
マラソンの高橋尚子氏率いる「チームQ」に栄養・調理担当として加わり、日米合宿に帯同、食事全般をサポート。「チームQ」解散後はフリーとして活動。ラグビーやサッカーなどのアスリートへの栄養・食事のサポートや、スポーツ栄養の啓発に力を入れる傍ら、子どもや親御さんなど幅広い年代に、食と健康に関する情報を発信している。15年からは東京健康科学専門学校栄養士科の講師に着任。
参考文献:セブン&アイ出版 新生暁子『カラダにいいのはどっち?』