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「頑張って節約してもお金が貯まらない…」1000世帯を見た「家計管理のプロ」直伝“ムリなく貯金が増える人”がやらない3つのこと

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 お金が増える人がしない3つのこと

2021.06.10

「お金を増やすためにもっとガマンしないと……」と悩んでいる人はいませんか? その考えは間違いのもと。実は、無理なく貯める人は「ガマンをしない」のです。 今回は『お金の先生! できるだけ簡単にお金が増える方法を教えてください。』の著者であり、ファイナンシャルプランナーの飯村久美さんに、「お金が増える人がしないこと」を聞きました。頑張っているのにお金が貯まらないという人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

お金が増える人はガマンをしない!?

お金が増える人出典:www.photo-ac.com

「お金を増やすのはとても簡単です。必要なのは少しのテクニックと、自分の頭と心に働きかけること、それだけでいいからです」と言うのは、『お金の先生! できるだけ簡単にお金が増える方法を教えてください。』の著者であり、ファイナンシャルプランナーの飯村久美さん。
飯村さんは収入の多さと、家計の健全さは必ずしも比例しないといいます。

どんなに収入が少なくても、上手に支出をおさえられれば、お金を増やすゆとりが生まれてきます。その一方で、比較的収入が多くても、お金がなかなか増えないという人もあとを絶たないと言います。

収入の多い、少ないにかかわらず「お金を増やすことに成功している人」にはどんな特徴があるのでしょうか。

“ムリなく貯金が増える人”がやらないこと1「食費を削らない」

お金が増える人出典:www.photo-ac.com

「家計の中で真っ先に削減しやすいのが、食費です。ですが、私は最も削ってはいけないものが、食費だと思っています」

朝、昼、晩、おやつなども含めると、それぞれ少しずつ切りつめることで、お金を捻出できる感じがします。しかし、切りつめようとするあまり、必要なものまでカットしてしまうと、家族の幸せに悪影響を及ぼしてしまうこともあると飯村さんは指摘します。

「食事の量や回数を減らしている人は、無意識にその穴埋めをどこかでしようとしています。その結果、栄養バランスの偏ったお菓子などでムダな間食をし、体調を崩すことになるのです。その解決法は、3食しっかり食べることです。そうすることで、必要な栄養がきちんと取れて間食もなくなり、心も満たされます」

確かに、食事を減らした結果、その分間食などが増えてリバウンドしてしまった……という経験がある人も多そうですよね。無理なダイエットで体重がリバウンドしてしまうだけでなく、食費もリバウンドしてしまう可能性が。無理な食費の節約は、かえって大きな無駄遣いを呼び込む原因にもなってしまうのです。

“ムリなく貯金が増える人”がやらないこと2「小遣いは減らさない」

お金が増える人出典:www.photo-ac.com

「お金を貯める際、食費を削ることと同様、私が最もやってはいけないとお伝えするのが、『小遣いを減らす』ことです」

ストレス社会で働くお父さんは、ランチ、タバコ、コーヒー、お酒などを楽しみに仕事をしている方も多いかもしれません。このような楽しみを削って頑張りすぎてしまうと、すぐに根をあげて挫折してしまう原因にもなりやすいのです。
ただし、だからといって、小遣いを際限なく使ってもいいということではありません。

小遣いは、「予算の範囲内できっちり収める」ことを前提に、多少のお楽しみを残しながら、その他で節約をすることが、ストレスなくお金を貯められるコツにもつながるのです。

“ムリなく貯金が増える人”がやらないこと3「気乗りしない飲み会には参加しない」

お金が増える人出典:www.photo-ac.com

「家計の中で手痛い出費と言えば、なんといっても交際費でしょう。交際費は人間関係をスムーズにするのに欠かせない潤滑油ですが、貯められない原因にもなっているのです」
と飯村さんは「気乗りしない飲み会には無理に参加しない」ことをすすめています。

コロナ禍の1年で飲みニケーションと言われていた文化は大きく変化し、総務省の家計調査を調べてみても、コロナ前の2019年とコロナ後の2020年の交際費に分類される費目や外食は、20%から30%前年度から下がっていると言います。

アフターコロナのニューノーマルでも、職場での飲み会や気乗りしないグループの会合への参加は、シビアに判断して断ることが受け入れられる世の中に変化していくのではないか、と飯村さんは指摘しています。

貯金成功の鍵は、無理なく楽しく続けること

お金を貯めると言えば、「ガマン大会」のようなイメージを持っている人も多いことでしょう。「あれもこれもやめなければ」と頑張りすぎてしまうと、長く続けることで意義のある家計管理に早々と挫折してしまいかねません。

無理なく貯めている人は、貯金を成功させるためになんでもガマンをしているわけではありません。ガマンのしすぎでリバウンドしないような「長期的に楽しく実践できる仕組み作り」を実践しているのだとあらためて気づかされます。

教えてくださったのは……飯村 久美(いいむら・くみ)さん

FP事務所アイプランニング代表。日本FP協会認定ファイナンシャル・プランナー。 学習院大学卒業後、安田火災海上保険(現・損害保険ジャパン)に入社。在籍中にファイナンシャル・プランナー(FP)資格を取得。退職後、自らの経験から、ファイナンシャルプランは「生活を守る手段」であるとともに、「やりたいことや夢を叶えるために必要なツール」と痛感。「個人の夢を応援し、家計から日本を元気に」という想いで、2006年FP事務所を開業。これまで手がけた家計相談は1000世帯を超える。 わかりやすく親しみやすい話しぶりから、テレビやラジオ出演、セミナー講師として幅広く活動中。著書に『子どもを持ったら知っておきたいお金の話』(KADOKAWA/中経出版)、『シングル女子の今日からはじめる貯蓄術』(成美堂出版)。監修に『一生お金に困らない! 貯め方・増やし方』(ナツメ社)がある。最新刊に『お金の先生! できるだけ簡単にお金が増える方法を教えてください。』(アスコム)がある。


著者

あき

あき

東京都在住。夫、子供3人の5人家族。家計簿&家計管理アドバイザー。 節約主婦として日本テレビ「ヒルナンデス」、NHK「人生レシピ」フジテレビ「バイキング」などに出演。著書に「あきの新ズボラ家計簿(秀和システム)」他。 もともとは超がつくほどの現金主義だが、最近はほぼ全額キャッシュレス決済。ポイ活や家計簿アプリにも詳しい。