2.借り入れをしなくても継続できる方法はないか
習い事を継続するのであれば、できれば借り入れをせずに継続できる方法がないか考えてほしいものです。
借り入れをすれば、一時的な資金不足は解消できるかもしれませんが、その後の返済方法についても考えなくてはなりません。
安易に借り入れに頼ってしまう人の多くは、目の前の支払いを何とかすることしか考えません。
その後の返済計画については「何とかすればいい」とあいまいになりやすいものです。すぐに返済しようと思って借りたお金でも、いざ返すとなるとズルズルと借りたままにしてしまう人も多く見られます。
相談者さんのお子さんのご年齢から考えると、教育費が本格的にかかるようになるのはこれからです。
むしろ本来なら、一番貯蓄がしやすい時期にあたるはずですが、その時期に貯蓄どころか借り入れを考えるようでは今後の家計が心配です。
現在の習い事の費用は月3万円前後ということですが、お子さんがもう少し大きくなったら塾なども検討する予定はないでしょうか。もし、塾なども検討する予定があるのであれば、今後もお子さんのための費用は増加する一方です。
そのため、収入の減少を借り入れなどで一時的に解消するよりも、その他の支出を節約して習い事費を捻出できないか、今一度検討してみることをおすすめします。
旅行や衣服費など、一時的に我慢できる支出はないでしょうか。また、その他にも携帯電話の料金や生命保険など、過剰すぎる支出はないでしょうか。
安易な借り入れは、その後の家計にも大きく影響がでやすいものですから、できるだけ避けましょう。
子どもの習い事は継続させるべき?やめさせるべき?
お子さんの習い事費は、必ずしも不可欠な支出ではないことが多いものです。
しかし、お子さんが楽しんで継続していて、ご両親もお子さんの成長を楽しみにしているような習い事であれば継続してあげたいと思うものです。
だからといって、身の丈以上の習い事を継続させることは、その後の家計管理から考えても良いとは言えません。
身の丈以上の習い事費を継続してしまうと、今後の教育費や老後の資金の準備がおろそかになり、将来の家計管理に必ずしわ寄せがやってきますので注意してください。
今回の相談者さんの場合は、本来一番貯めやすい時期に借り入れを検討するほど貯蓄が少ないと考えると、習い事を継続させることだけを考えるよりも、習い事を継続してもある程度の貯蓄ができる家計にできるよう、家計全般の見直しも検討した方が良いでしょう。
くれぐれも目の前の支払いだけに精一杯にならないよう、注意して検討してください。