みなさん、今日の朝ごはんは何を食べましたか。「隠れ栄養失調を改善するために、たんぱく質をしっかり朝ごはんでとろう」連載第5回です。
第1回 50歳目前の料理家が「たんぱく質朝ごはん」チャレンジを続ける理由
第2回 食欲のない朝も箸がすすむ「豆乳冷や汁」
第3回 いろいろな食感が楽しい「サラダごはん」
第4回 手軽にたんぱく質がとれる「豆乳スムージー」
たんぱく質で朝ごはん5 「ナンプラーちくわのベトナム風サンドイッチ」
◎ ナンプラーちくわのベトナム風サンドイッチ
焼いてもちっとした食感になったちくわが大好きです。仕上げにナンプラーをちらっとたらしてベトナム風に。きゅうりとパプリカの浅漬けを刻み、パクチーものせると、もっちりちくわとカリカリ野菜とで想像の100倍美味しい! 大発見の味でした。
朝にぴったりのたんぱく質食材とは?
朝にたんぱく質をとろうと思ったとき、使いやすいのはこれらの食材。
- 卵
- ベーコン、ソーセージ (肉加工品)
- 豆腐、納豆 (大豆加工品)
- 牛乳、ヨーグルト (乳製品)
- ひよこ豆、いんげん豆など (豆類)
それに加えてツナなどの魚加工品。特に手軽なのは、ちくわ、かまぼこ、かにかまでしょうか。そのまま食べても美味しく、すぐに火が通るので朝には便利です。
特にちくわは、焼いてもちっとした食感になったところが大好き! みりん醤油でからめて、ごはんやお弁当のおかずにはよく使います。揚げたもっちりちくわも美味しい。
それをパンと一緒にも食べられないかなあ、と作ってみたのが、ナンプラーちくわのベトナム風サンドイッチです。ベトナムでは魚すり身の加工品をサンドイッチにも使うらしいし、ちくわでもいけるんじゃないの?
ナンプラーちくわが、アンチョビバターの風味に!?
ベトナム風にするため、仕上げにニョクマム(ナンプラー)をちらっとたらして。きゅうりとパプリカの浅漬けを刻み、パクチーものせてさっぱりと仕上げます。バターもたっぷりちくわの下においたところ、これがすごい! アンチョビバター的な美味しさなのです。
考えてみたらナンプラーはカタクチイワシと塩を発酵させたものだから、アンチョビとほとんど同じ風味で当たり前なんですね〜。「ガラム」という名のイタリアに古代からあるという魚醤がありますが、これも原料・製法としてはほとんどナンプラーと同じだそうです。魚醤ってアジア料理にもイタリア料理にも使えるものだったんですね。今度ナンプラーをパスタなどにも使ってみようと思います。
ナンプラーちくわの「ベトナム風サンドイッチ」のつくりかた
- 食パン 1枚
- ちくわ 2本
- ナンプラー 小さじ1
- バター 大さじ1〜2
- きゅうり、パプリカ 適量
- パクチー 適量
- ちくわはタテ半分に切り、サラダ油を熱したフライパンで表面を焼く。ナンプラーをふりかけ、ちくわ全体に絡める。
- パンを焼き、バターをたっぷり塗る。焼いたちくわをのせ、刻んだきゅうりとパプリカの浅漬け、パクチーをのせる。
※きゅうりとパプリカは浅漬けを刻みましたが、塩もみにしてもOKです。
※パンはイギリスパンなど、しっかり食感があるものがおすすめです。
ちくわのもっちり食感と野菜のカリカリとの相性で美味しいはず、となんとなく想像していたものの100倍くらい美味しかった! 大発見でした。ぜひぜひみなさんもお試しあれ。
こんな発見も「朝ごはんにたんぱく質を必ずとる」という縛りを作ったからこそ。ある程度の制限があったほうが工夫って広がりますね。