発達障害のわが子のお世話に疲れていませんか?
発達障害のわが子が少しでも快適に日々を送れるようにと、ママたちは毎日必死に頑張っていることでしょう。しかし頑張っても頑張っても思うようにうまくいかないことが続くと、わが子のお世話をツライと感じるようになってしまうかもしれません。
些細な子どもの言動に、イライラしてしまったり落ち込んだりすることはありませんか? 突然涙が出て止まらなくなったり、あまり眠れなかったりなどはありませんか?
発達障害のわが子のお世話は疲れることも多いでしょう。だからこそ、心と体が発するSOSのサインを見落とさないようにすることが大切です。
SOSサインに気がついたら医療機関のドアを叩こう
子育てからくるストレスによって体に不調をきたしてしまうこともあるでしょう。動機や息切れ、めまいや頭痛、不眠など……。ツライと感じる症状が何日も続いているようであれば、すぐにでも医療機関のドアを叩いてみてください。
誰かに話す・診察を受けることで、ツライ思いが少しでも軽減するかもしれません。重症化してしまう前にできるだけ早く行動に移すことをおすすめします。
迷ったらかかりつけ医に相談してみる
医療機関といわれても、何科へ行けばいいかわからない……。そのような場合は、まずは内科などのかかりつけの病院でも構いません。一時的に体に起こっている症状を緩和させるだけでもラクになる可能性があるからです。
心療内科や精神科への受診もひとつの選択肢
体に起こる症状だけではなく、心からもSOSのサインが出ていると感じるなら、心療内科や精神科への受診も検討してみてください。心療内科や精神科への受診と聞くと大げさな印象をもつかもしれません。しかし心の症状を診てもらえる専門家とつながることで、抱えている荷物が少し軽くなるかもしれないのです。
筆者も子どものお世話があまりにもツラくなったときに、心療内科や精神科で何度かカウンセリングを受けた経験があります。一歩踏み出すだけで、なにかが変わるかもしれない可能性に賭けてみてもいいのではないでしょうか。
ツラくなったら「ママ」を休もう
ママひとりで悪戦苦闘を続けていると、ある日突然電池切れを起こし、身動きが取れなくなるかもしれません。
筆者も子どもが集団生活の中でトラブルを連発したとき、その場にうずくまってしまった経験があります。疲れ果てて頭が真っ白になり、何も考えられなくなって一歩も動けなくなってしまったのです。頭の中では「どうして私だけ?」「誰か助けて」と何度も繰り返していたことを今でも鮮明に覚えています。
心も体も疲れ切ってしまったママに必要なことは「休息」ではないでしょうか。一瞬でも子どもと離れて過ごす時間をつくり心のチャージをしませんか?
実家や家族に協力を求め、子どもを預かってもらおう
ご両親やきょうだいなどに助けを求められる環境であれば、数時間でもいいのでお子さんと離れる時間を作ってください。何も考えず何もしない時間をつくることで、また頑張ろうという英気を養えるかもしれません。
公的な制度を利用できないか役所に相談してみる
頼れる人が誰も居ない場合は、公的な制度の利用がおすすめです。
・ショートステイ(短期入所)
・日中一時支援
・居宅介護
・児童発達支援や放課後等デイサービス
未就園児の場合は「一時預かり事業(一時保育)」などもあります。お住まいのエリアの役所にある福祉課などの窓口で、利用できるサービスがないかを確認してみてください。できればいざというときに備えて、心が元気なときに調べておくとよさそうです。
ママが休息を取ることは、ママのためでもありわが子のためでもある
ママが倒れてしまうと子どもたちが困ることになってしまいかねません。子どもたちのためにも、倒れてしまう前に、心が折れてしまう前に、取り返しがつかなくなる前に……。「ママを休む方法」について考えてみませんか?
ママがママを休むことに罪悪感を覚えなくても大丈夫ですよ。何ひとつ悪いことなんてないのですから。家族以外にわが子を預けることに申し訳ないと思わなくても大丈夫ですよ。お子さんへの愛があるからこそ「申し訳ない」と思うんです、だから大丈夫。
少しでも子どもと離れる時間を作り、ママがママを休むことは、お子さんのためにもママのためにもなるはずです。きちんと休息を取ることで、お子さんへの向き合い方にも変化が生まれるのではないでしょうか。
ママご自身の心と体が発するSOSサインを見逃さないようにし、お子さんのためにもどうか休息をとってくださいね。