今回教えてくれたのは、東京で複数店舗を展開する料理人の岩野上幸生さん。
YouTubeチャンネルの「飲食店独立学校 /こうせい校長」では、さまざまな料理のテクニック、役立つ情報を発信し、人気を博しています。
『プロのコツでいつものごはんが100倍おいしくなるレシピ』
著者:こうせい校長
定価:1,540円(税込)
こうせい校長レシピ:「ジューシーとろーり 半熟卵の肉巻き」
とろっとした黄身のコクと甘辛いたれの相性が抜群の「半熟卵の肉巻き」。
1個食べると、またもう1個食べたくなる一品です。メインおかずやお酒のおつまみにぴったり!
材料(2人分)
- 豚肩ロース(薄切り)……120g(約12枚)
- 卵……6個
- 穀物酢……20g(大さじ1+3分の1)
- 薄力粉……適量
- 水……2L
- サラダ油……適量
<たれ>
- 濃い口しょうゆ……37g(大さじ2強)
- みりん……25g(大さじ1+2分の1)
- 砂糖……20g(大さじ2)
- 料理酒……15g(大さじ1)
- おろしにんにく……3g(小さじ2分の1)
<トッピング>
ブラックペッパー……適量
つくり方
1.ボウルにたれの材料を入れて混ぜ合わせておきます。
2.ゆで卵をつくります(※下記のプロのコツ参照)。
鍋に水、穀物酢を入れて沸騰したら卵を入れ弱火で6分ゆでます。流水をあてながら殻をむきます。
3.2の卵に豚肉を2枚ずつ巻きつけてくるみ、薄力粉をまぶします。
4.フライパンにサラダ油を熱し、3の巻き終わり(肉の端)を下にして入れて弱火から中火で焼き目をつけたら、全体を弱火から中火で焼きます。
5.4に1を加えて全体にたれがからんだら皿に盛り、ブラックペッパーをかけて完成です。
これで失敗なし! 100倍おいしくするためにプロが教える2つのコツ
「半熟卵の肉巻き」を上手につくるためのプロのコツは2つです。
コツ1:卵に穴をあけ、酢を入れたお湯でゆで卵をつくる
ゆで卵料理で困るのが、薄皮がくっついて舌ざわりが悪くなってしまうこと。それを解消するには、ゆで卵のつくり方にもコツがあります。
薄皮がくっつかなくなる、ゆで卵のつくり方
◆材料
- 卵……4個
- 水……2L
- 穀物酢……20g(大さじ1+3分の1)
※卵は常温でなくても、冷蔵庫から取り出したばかりでもOKです。
◆つくり方
1.卵のとがっていない方のはしに針で数mm穴をあけます。
2.鍋に水、酢を入れて沸騰したら弱火にして、卵にひびが入らないようにお玉などを使ってそっと鍋の中に入れます。好みの固さまで弱火でゆでます(6分で半熟、12分で固ゆで)。
3.時間になったらすぐに卵を氷水にとり冷まします。
4.あら熱がとれたら流水にあてながら殻をむきます。
卵に穴をあけることで白身と殻の密着の防止に、酢を入れることで白身の飛び出しの防止になり、つるんときれいなゆで卵をつくることができます。
コツ2:焼く前に薄力粉をまぶす
焼くときに豚肉がはがれるのを防ぐためには、焼く前の薄力粉がポイント。
ゆで卵に豚肉をきつめに巻いて上から薄力粉をまぶすことで、型くずれしにくく、たれもからみやすくなります。
いつものやり方にちょっとしたプロのコツを取り入れるだけで、見た目が美しく仕上がるうえにおいしさも100倍アップ!
今回の2つのコツは「半熟卵の肉巻き」以外にも、ゆで卵料理や野菜の肉巻きなど、さまざまなレシピに活用できそうです。覚えておくと、料理上手にまた一歩近づけるかもしれませんよ。