「家族の物がまた散乱してる…」毎回片づけに行かなくてもスッキリをキープできる“たった1つの仕組み”

家のこと

 「家族の物がまた散乱してる…」毎回片づけに行かなくてもスッキリをキープできる”たった1つの仕組み”

2021.10.11

なぜかリビングに脱ぎ捨てられた服、子どもの教科書や給食袋……。家族が「ここではない部屋」のものを散らかしてしまう悩みはありませんか。それを解決してくれる仕組みが「マイホーム・デリバリー」です。この仕組みを取り入れると、「部屋がいつも散らかっている……」という状態ではなくなりますよ。その取り組み方をご紹介します。

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マイホーム・デリバリーとは?

カゴ出典:stock.adobe.com

リビングなどに、本来なら各個室や洗面所などにあるべき”片づけなければいけないもの”が散らかっていることはありませんか? それが自分のものだけではなく、家族のものが多いこともあるでしょう。

おそらく、それらを見つける度にわざわざ片づけに行ける人は少数だと思います。時間がなかったり、あるいは何度も階段をや部屋を往復するのが億劫だったり……。家族が散らかしがちなタイプだったらなおさら毎回片づけに行くのは大変ですね。

そこで、他の部屋に持っていくもの専用の一時置き場をつくり、まとめて持ち運ぼう! というのが「マイホーム・デリバリー」の考えです。家の中の宅配便システムのことをさします。

まずは「デリバリー・バッグ」を用意

用意するものは、カゴや自立するタイプの布製収納ケース。この記事では、これを「デリバリー・バッグ」と呼ぶことにします。

デリバリバッグ

カゴはどんな素材でもいいのですが、プラスチックやワイヤーのバスケットの場合、穴から小物がこぼれる場合があります。そうした素材のものを使う場合は、小物を入れるためのポーチを用意したり、布を敷いたりと工夫が必要です。

なお、こぼれ防止のためだけでなく、デリバリー・バッグ内を使いやすく整頓するためにもポーチは有効です。

ポーチ
ノベルティや雑誌の付録などでつい溜まりがちなポーチをセットするだけでも、とても便利になります。

私は家にあった自作のポーチを使っていますが、もし新しく買い足せるのであれば、100円ショップにあるような、クリアポーチがおすすめです。実際に使ってみて、中身がひと目でわかるほうが戻しやすい……と感じています。

マイホーム・デリバリーのはじめ方

やり方はとってもかんたん。よく過ごす場所に「デリバリー・バッグ」を設置するだけ。

デリバリーバッグ

そして、他の部屋へ持っていくものは、必ず「デリバリー・バッグ」の中に入れます。

デリバリーバッグ

テレビボードの上や、キッチンカウンターの上、玄関の靴棚の上といった場所に一時置きするのではなく、デリバリー・バッグを一時置き場として意識します。家族にも周知しておきます。

ここまでできたら、自分がほかの場所に向かうタイミングでデリバリー・バッグを運んでいくだけです。

賃貸マンションに住んでいたときは、1Kの狭い部屋でしたが、リビングと洗面所の2ヵ所に用意していました。

今は戸建て住まいですが、やはり1階のシューズクローゼット、洗面台下、2階の洗面所の3ヵ所に設置しています。

サブバッグを用意するのがコツ

他の部屋へと持ち運んだとき、デリバリー・バッグの中身すべてを定位置に戻すのが理想です。

しかし、出社前の慌ただしい時間だったり、眠くて疲れているときなど、難しいときもありますよね。そうした場合、デリバリー・バッグを“配達先”に置いておくようにします。つまり、リビングから洗面所へ持って行ったなら、洗面所にバッグをそのまま置くということです。

そして、時間ができたときに中身を定位置に戻していきましょう。

ここで問題があります。バッグごと配達してしまうと、デリバリー・バッグが一方通行になってしまいますよね。

そこで、各設置場所には、サブバッグを置いておくのをおすすめします。ポーチと同じく、ノベルティや雑誌の付録などでつい溜まりがちな、折り畳めるタイプのエコバッグはありませんか。それをケースにまとめて、メインのデリバリー・バッグのそばに用意すれば完了です。

ポーチ
あるいは、スタッキングできるカゴを選び、複数用意するのも良いでしょう。
こうすれば、一方通行になってしまったときでも、すぐに次の便を用意できますよ。

帰宅後のむだ時間をなくしてくれる、マイホーム・デリバリー

デリバリー・バッグが特に活躍するのは、帰宅後です。

たとえば、わが家には5歳の女の子がいます。
帰宅したら、自分で通園バッグの中身をすべて出し、キッチンに出すもの(水筒、箸、コップなど)と、洗濯機がある2階の洗面所へ出すもの(スモック、ハンカチ、ランチョンマットなど)にそれぞれ分けてもらいます。

ここにもデリバリー・バッグを活用すると、出し忘れがなくなります。娘も最小限の手間で片づけができるので、早く遊びたいと文句を言いながらも自分でやってくれるようになりました。

子どもが小学生や中学生の場合は、これにプラスして「宿題や教科書などの学習するもの」のデリバリー・バッグがあると良いかもしれませんね。リビング学習でも、自室で勉強する場合でも、持ち運びがしやすくなるはずです。

さらに、子ども専用の個室がある場合は、子ども部屋とリビング等を往復するための専用バッグも役立つと思います。

このように、家族構成や子どもの年齢によってデリバリー・バッグをカスタマイズしていくと、ぐっと使いやすくなりますよ。

他の部屋に戻さなければいけないものを、その都度元に戻す。小さなことですが、一日に何度も往復していると、チリツモでたくさんの「むだ時間」が出ていることになります。デリバリー・バッグを用意してそこに戻すものをひとまとめにし、一度にまとめて運べる仕組みをつくると時短になります。

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著者

三條 凛花

三條 凛花

夫、4歳の長女、0歳の長男、猫2匹と暮らしています。暮らしの中にあるさまざまなプチストレスは、探す・調べる・迷うといったことが原因です。そうしたむだな時間をなくして、自由に使える時間を貯める工夫を発信しています。著書は『時間が貯まる 魔法の家事ノート』(扶桑社)、『365日のとっておき家事』(三笠書房)など。

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