0から料理をするから時間がかかる
日々のご飯したくを億劫に感じることはありませんか? 時間も体力もやる気も足りない……。そんなあなたにおすすめしたいのは、余った食材を冷蔵庫にそのまま戻さないこと!
「0スタートの料理」を減らし、「+1スタートの料理」を増やすと、日々の料理がグンとラクになりますよ。
「0スタート」とは、食材の開封、カット、下茹でといった作業を、料理のたびにすべて行なうことを指します。
また「+1スタートの料理」とは、半調理した素材を使った料理です。
半調理というのは、そのまま食べられる状態の「常備菜」や「作り置き」とは違います。そのままでは食べられないけれど、すぐに料理に使える状態にしたものを指します。
未来の自分に感謝される!1日3作の習慣
半調理したものを用意するのは大変だと思われるかもしれません。
そこでおすすめしたいのが「いつもの料理のついでに、3つだけやる」ことです。私はこれを「1日3作」と呼んでいます。
1日3つは「必ずやらなくてはいけない!」と自分を縛るものではありません。あくまでも目安です。「1日3つできたらすごい!」という具体的な目標をつくることで、習慣化しやすくなります。
下で説明しますが、ものすごくハードルを下げて1つにカウントすることもできます。
ゆでるだけ、切るだけ、開けるだけでもOK!
では、具体的な「1日3作」の例を紹介します。ここでは、わかりやすいようにこんなシチュエーションを考えてみました!
夕飯の副菜に、ほうれんそうとトマトを使いました。ところが、余りました。そんなときは……
この野菜たちを、そのまま冷蔵庫に入れず、ひと工夫すれば「1日3作」になりますよ!
レベル1:移すだけ
トマトをラップに包んで冷蔵庫に戻すのではなく、次に使うとき食べやすい形にしておきます。
具体例
洗って水けを拭き、保存容器に入れておく。
湯むきして、保存容器に入れておく。
レベル2:切るだけ
トマトやほうれんそうを食べやすくカットしておきましょう。
具体例
- 洗ってカットしたトマトを保存容器に入れる。カットしたトマトはあまり日持ちはしないので、次の日の朝食のサラダに使うなど早めに使いましょう。
- 洗ってカットしたほうれんそうを保存容器に入れる。下にキッチンペーパーを敷くと持ちがよくなります。
次回以降のアレンジ例
- トマトに調味料を和えて一品料理に。
- ほうれんそうをバターで炒めて一品に。
- お肉を焼くときにほうれんそうを一緒に炒めて一品に。
- ほうれんそうを味噌汁やスープに入れる。
レベル3:ゆでるだけ
洗ってカットしたほうれんそうを、ゆでておきましょう。
具体例
- 耐熱ボウルに入れ、ラップをしてレンジ加熱しておく。
- 鍋でゆでる。
- フライパンなどで蒸し煮にしておく。
次回以降のアレンジ例
- ほうれんそうをバターで炒めて一品に。
- 刻んでハンバーグや卵焼きに混ぜる。
- 汁物に後入れする。
もちろん、余力があれば、味つけまで済ませて料理のいらない状態、常備菜にしても。
料理で余った食材をそのまま冷蔵庫に戻すのではなく、次回の料理の“先取り下ごしらえ”をする。
それを習慣化するために「1日3つ」という目標を作っておく。
この2つを意識すると、今日の小さながんばりが、明日以降の自分を助けてくれますよ。もちろん必ずできなくても問題はありません。できるときに、できることを意識してみましょう。