“かつお節”と“削り節”は全く違うもの!
かつお節とは
魚のカツオを煮た後に、いぶして乾燥させたもので、削る前の固い塊の状態(=節)のことを指します。
削り節とは
普段スーパーで見る商品はかつお節を削った「削り節」と言われます。かつお節以外にも宗田節、さば節、鮪節、鯵節、鰯節などを削ったさまざまな種類の削り節があります。
昔は節を買って、家にある削り器で削るのが当たり前でしたが、最近は手軽に削り節を購入できるため、そもそも、削り節になる前の状態の「節」を知らないという人も増えています。
“荒節”と“枯節”では、料理の仕上がりに差が!
さらにかつお節には、“荒節”と“枯節”があります。これらにも、大きな違いがあるんです。
荒節
製造段階で燻しているので、「焙乾香」と言われる香りが残り、適度な酸味のある味わい深いだしが取れます。
枯節
乾燥させるために表面にカビをつけ、カビによる発酵効果でさらに水分が飛び、脂肪の分解や香りの変化によって甘く上品な香りのあるまろやかなだしが取れます。
削り方いろいろ! 用途や好みに合わせて選択を
薄削り(花かつお)
0.2mm以下の厚さに削ったかつお節。トッピングにもだし取りにも使える万能選手。
厚削り
0.2mmを超える厚さに削ったかつお節。コクのある濃いだしを取りたいときにおすすめ。
砕片
かつお節の繊維に対して水平に削ったもの。トッピングのほか、炒め物や煮物におすすめ。
マイルド削り
かつお節の繊維に対して垂直に削ったもの。冷奴やおひたしのトッピングにおすすめ。
いかがでしたか? かつお節は、基本をおさえて活用することで、おいしさを最大限に引き出すことができます。料理の腕がワンランクアップすること間違いなしですよ!