教えてくれたのは……丸山晴美さん
22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。様々な資格を持ち、食費や通信費など身の回りの節約術やお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演等で行っている。公式HP「らくらく節約生活。」
家計を整える第一歩!お金が貯まる仕組みを作る
「なんとなく貯金したいな」だとお金は増えていきません。貯金で大事になるのは計画性をもってお金が貯まる仕組みをつくることと前回お伝えしました。今回は具体的な仕組みづくりについてお伝えします。
1. 先取り貯蓄をする
給料が生活費になる前に財形貯蓄や定期積立などで先取り貯蓄をして、残ったお金で生活費をやりくりします。お金を貯める目的と目標金額を設定して、目的別に貯蓄をすると良いでしょう。例えば、マイホームの頭金や教育費などです。
2. 「使うための貯蓄」口座を作る
家電の買い替えや冠婚葬祭などの臨時出費に備える仕組みです。毎月2万円程度つみたてつつ、残った生活費もこの口座にストックしておきます。この口座を作ることで、目的別の貯蓄を減らすことがなくなるため、モチベーションを保つことができます。また、何かあったときにすぐにお金が出せる準備があると、心にも余裕ができますよね。
3. ボーナスは基本的に使わない
ボーナス払いなどで払うものを払った後、7割を目的別の貯蓄に、3割を使うための口座へ入金して貯めます。
4. 固定費の現金払いをやめる
住居費や公共料金、通信費など、口座引き落としやクレジットカード払いにします。現金管理をする手間を省きつつ、割引が受けられたり、ポイントを貯めることができます。
浪費を防ぐ!お金を使わないためのコツ
1. おうちの整理整頓を心がける
片付けて、手持ちのアイテムを確認しながら、必要なときに取り出せる状態にすることを心掛けましょう。必要なものは何かを改めて考えることができます。物を無くしたからまた買ったということも減りますね。
2. 「無買デー」(買い物をしない日)を作る
買い物をしない日=出費0の日を意識的に作りましょう。そうすると、家にあるものでやりくりすることができるようになり、結果的にお金を使わなくても生活ができるようになります。最初は1週間に1回から徐々にその回数を増やしていくのがオススメです。
3. 予定外のネットショッピング決済前、現金を目の前に置いて冷静になる
ショッピングのキャッシュレス決済はお金を使う感覚を鈍らせてしまう傾向があります。もともと購入予定ではなかったものを決済する前には、目の前に現金を置くことで、抑制する効果が期待できます。
この後、3回の連載でお届けしました丸山さんのお話をまとめましたので、ぜひ続きもご覧ください。
貯め上手はお金を出す回数が少ない!
今回、節約のプロ丸山さんから3回にわたり、節約と貯金について教えていただきました。
食材のまとめ買いをすると、買い物に行く回数が減り、余計なものを買う機会が減ります。
あると便利!セール品だから!といった理由からの衝動買いは、過去の私の経験から結局無駄になることが多いのも事実です。そう考えると、買い物をしない日「無買デー」を作るのは、買いたい衝動と向き合わなくて済むので、とても理にかなっていますよね。まずは用事がないのにコンビニに入らないなど、早速今日から取り組んでみようと思います!
第1回:お金が増える「食費を節約する3つのルール」1年で200万貯めた“節約のプロ”の1週間を大公開!
第2回:なぜか先月もお金が残らなかった人、いくつ当てはまる?「お金が貯まらない人」に共通する◯◯