「捨てられない」ではなく実は「処分待ち」のモノが多かった
私は整理収納コンサルタントとしてこれまでに多くのお宅に訪問して片付けのお手伝いをしてきました。
お部屋の中に溢れかえっているモノを持ち主の方と一緒に、「いる」「いらない」と分けていく時に、気づいたことがあります。
それは「処分待ちのモノが多い」ということです。
捨てると決めているけれど、部屋の中に置いたままになっているモノ……みなさんのおうちにはありませんか?
処分待ちになる理由1:モノが大きい
多くのご家庭で処分待ちになってしまうモノの特徴の一つが「モノが大きい」という点です。
マットレスやテレビボードなど、ごみの集積所にすぐに出せないモノたちは、
「売れるなら売ってしまいたいけれど、そもそも売れるのかしら?」
「捨てる場合は粗大ごみになるけど、予約制だから申込みしなきゃ……」
など、さまざまなことを考えているうちに面倒になってしまって、結局は部屋の隅や使っていない部屋にしまいこんでしまうことも多いのではないでしょうか。
処分待ちになる理由2:出す量が多い
溜め込まずに少しずつ処分できれば良かったけれど、気づいたら見るだけでうんざりしてしまうような量になってしまった……。
こうなってしまうとどこから手をつければ良いのかわからなくなり、結果的に「面倒だからまだいいや」となってしまうんですね。
そうしてまたいらないモノが増えていく……まさに無限ループです。
処分待ちになる理由3:封印されている
みなさんのおうちの押し入れやクローゼットの中にも封印されているモノはありませんか?
「きっともう使わないだろう」と思っていても、奥の方に封印しているモノは、その前に多くのモノが置かれ、取り出すことが面倒になります。
「不要なモノを片付けたいけど、その前に置いてあるあれをどかさないといけない……」となると、「もう面倒だから、もうしばらく封印したままでもいいや」と、結局封印は解かれないままになってしまうんですね。
処分待ちになる理由4:分別方法がわからない
処分したいけれど分別方法がわからない、ということは処分待ちになってしまう大きな理由の一つかもしれません。
地域のごみ分別表に載っていないと、集積所に出せずに、後で調べようと後回しになってしまった経験はありませんか?
一部分がプラ、一部分が不燃などと手間をかけなければいけないゴミや、中身を使い切ってから、などというモノもつい家の中にたまりがちですね。
分別がわかったとしても、粗大ごみの場合だと予約が必要だったりお金がかかったりと面倒に思うポイントが多いので「このままでいいや」という思考に陥りがちです。
優先度を上げて「いつか」を「今」に
処分待ちになる理由は、どれも「面倒くさい」という気持ちになってしまうことなんです。
人間ですから、面倒くさいと感じてしまうことも自然なことです。
でも、面倒くさいまま放置してしまっては何の解決にもなりません。
では、どうしたら処分待ちのモノたちにちゃんとお別れができるのでしょうか?
その方法は至ってシンプル! 「片付けの優先度を上げる」だけです!
「売れるかな? 誰かもらってくれるかな?」と1人で考え込む前に、知り合いにもらってくれる人がいないか聞いてみたり、リサイクルショップで買取できるか聞いてみたり、まずは行動に移しましょう!
分別表に載っていないモノであっても、ネットで地域名とモノの名前を検索してみると案外簡単にわかることもあります。
「いつかやろう」と思っていても、結局は自分から行動して「いつか」を「今」にするしかないんですよね。
優先度を上げて行動すれば片付けはあっさり終わります。1人で取り掛かることに不安があるのならご家族や私たちのようなプロと一緒に行うのがおすすめです。
1人で抱え込まずに頼れる存在に頼りながら、楽しくみなさんの住まう空間を大切に保っていきましょう!