「幸福学博士」が直伝!今日から始められる"幸福度が上がる5つの習慣”

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 「幸福学博士」が直伝!今日から始められる"幸福度が上がる5つの習慣”

2022.04.23

コロナ禍をきっかけに、日本では老若男女を問わず「孤独」な人が増えているそうです。孤独という言葉はネガティブに聞こえますが、一人で生活していても、仲間が近くにいなくても、日々を幸せに過ごすことはできるはずです。そこで大切な要素としてあげられるのが「自分自身を『ほめる』力」だと「幸福学博士」である前野隆司さんは言います。今回はこの「ほめる」力を伸ばすための方法を伺いました。

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教えてくれたのは……前野隆司さん

ヒューマンロボットインタラクション、認知心理学・脳科学、心の哲学・倫理学から、地域活性化、イノベーション教育学、創造学、幸福学まで幅広い分野で活躍する。最新著書に『幸せな孤独』(アスコム)など多数。

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「ほめる」ことは自尊心を高めること

自尊心出典:stock.adobe.com

孤独を感じて抜け出せない人は、自分の長所や魅力や特徴に気付いていないことが多く、何もないと思いがちだと前野さんは言います。
対人関係に消極的だからといって魅力がないということではありません。自分にしっかり向き合うと、意外といろんな魅力や特徴に気付くことができます。そんな自分をしっかりほめて、自信をつけていくレッスンをご紹介します。

1:「小さな達成感」の積み重ねが幸せにつながる

達成感出典:stock.adobe.com

どんなに成功している人でも、最初の成功は小さなものです。ひとつずつの小さな成功を重ねて、自信をつけてステップアップしていきます。そこをすっ飛ばして成功することはあり得ないのです。「まずは、どんなことでもいいので小さな目標を設定し、やればできる自分に気づくことから始めましょう」(前野さん)。
たとえば、「エレベーターを使わずに階段を歩くようにする」「500円玉貯金をする」「毎日1本動画を撮影する」「毎朝6時に起床して散歩する」など。身近な目標をクリアすると、自分を肯定的にとらえらるようになり、モチベーションを高めて新しいチャレンジにもつながります。
最初はやりたいこととは無関係の目標でもOK! 徐々にやりたいことに向けて、ステップアップしてみましょう。

面倒な作業はゲーム感覚で行う

目標を達成するために、たくさん時間をかけたからといってうまくいくとは限らず、長時間の作業は意外と成果につながらないことも。それで「自分はできない」と気落ちするのはもったいないことです。
面倒な作業やちょっと骨の折れる仕事の場合は、時間を区切って作業しましょう。そうすることで集中力が続き、作業効率もアップします。「10分間チャレンジ」のように「料理や食器洗い、掃除、ゲームなど、なんでもよいので短時間で目標をクリアするトレーニングを日常生活に取り入れてみるのがおすすめです」と前野さん。集中力を鍛え、達成感や自信にもつながるそうです。

2:服が変われば心も変わる

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自分のことはどうでもいいと投げやりになると、すぐにおろそかになるのが身なりです。「身なりを整えることは、心を整えることでもあるのです」と前野さんは言います。外出しなくても、清潔感のある服装に着替えるのはもちろん、メイクや髪型、爪などもきちんとしておきましょう。外見は本人の精神状態を反映するとも言われ、その見た目を変えるだけで、気持ちの変化を感じられるはず。自分の自信にもつながります。

3 1日5分の「自分ほめ」タイムをつくる

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他人にほめられることはうれしいことですが、なかなかそんな機会はありません。「だとしたら、自分で自分をほめてあげましょう」(前野さん)。声に出しても、心の中でもなんでもOK。1日5分でいいので「自分ほめ」タイムを作って習慣化すれば、自然と自分をほめられるようになっていきます。ほめポイントを思いついたら、メモし、自分のいいところが書き溜まっていくのを見返すことで自信がついていきます。自分の新しい魅力を発見していきましょう。

4:1年間の小さな成功体験を書き出す

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どんな人でも成功体験を積み重ねながら生活をしています。そこで前野さんがおすすめするのが、1年間を振り返って思い浮かんだ成功の成功体験をすべて書き出すこと。それにプラスして成功したときの気持ち、自分にもたらした影響なども具体的に書くとよりリアルに実感ができるそうです。「自分にはそんなものはない」と思っていても、本当にすべてが失敗ばかりの1年でしたか? じっくり振り返り、ぼんやりでもいいので思い出しましょう。意識していないだけで、日常の中にささやかな成功があるはず。
こうして、自分の行為を「見える化」することで、ネガティブな思いこみに気づき、客観視することで「自分も結構やるじゃん」と思えるようになっていきます。

5:弱点は裏返せば強みになる

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最後は、自分のいいところや強みを1日5個書き出してみましょう。1日1個から始めてもOK。1ヵ月続けば、長所が30個見つかることになります。
前野さんは「世の中には、なんの取り柄もない人間なんて一人もいません」と断言します。もし強みがみつからないというのなら、弱点を挙げてみましょう。それは裏返せば強みにもなるからです。

  • 「優柔不断→思慮深い」
  • 「飽きっぽい→好奇心旺盛」
  • 「神経質→几帳面」
  • 「お人よし→優しい」
  • 「気が弱い→思いやりがある」
  • 「心配性→慎重」
  • 「頑固→芯が強い」
  • 「落ち着きがない→行動力がある」 など

短所を違う角度から見直してみてください。ポジティブに言い換えることで、自分の長所に気づけることもありますよ。


ほめることは自分を肯定し、自尊心を高めることに繋がります。自分の魅力や強みを自分で発見し、ほめてあげましょう。そして、小さな目標にチャレンジしてみてください。達成のよろこびが自信となってあなたを押し上げてくれるはずです。

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