「赤ちゃんが欲しいけど無理かも」と思い続けていた43歳で出産した筆者が"今だから言えるコト”

家族・人間関係

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 「赤ちゃんが欲しいけど無理かも」と 思い続けていた43歳で出産した筆者が"今だから言えるコト”

2022.04.09

長い期間『赤ちゃん待ち』状態だった私。 その長い妊活期間、私にはたくさんの葛藤がありました。 色々な思いを乗り越えようやく第一子を出産したのは43歳の時。 今回から数回にわたり、妊活スタート時から高齢出産に至るまでの 私のマインドを自分なりに分析しながら書いていきますね。 第一回目の今回は、妊娠できる自分を信じることができなかったという記事です。

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赤ちゃん待ちの期間が長くなれば自分が信じれなくなる

悩む夫婦出典:stock.adobe.com

「ああ、またダメだった」月に一度、トイレでうなだれる私。リセットの度に「やっぱりな……」という灰色の感情が溜息と共にトイレ中に充満していました。月に1回もあるチャンスのはずが、幾度ものリセットにより不成功体験が重なっていく。

「私には自然妊娠は無理なんだ」と思うようになり、次第には「私は妊娠できないのかも」「私には子どもは持てないのかも」となっていきました。何度も何度も不成功体験を重ねるにつれて、私はすっかり自分の妊娠を疑ってしまっていたんです。

妊活の初期ステップであるタイミング法から最終段階の不妊治療まで行った私ですが、この初期ステップで既に自分の妊娠を疑っているので、「次ダメだったらどうしよう?」「後がなくなったらどうしよう?」と次のステップに移ることがとにかく怖かったです。

自分の妊娠を疑う気持ちは過去の経験から

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妊活でうまくいかない経験が、自分が妊娠できることを信じられなくなったと書きましたが、実は妊活を始める前から自分が妊娠することについて疑っていました。

例えば、結婚報告をした時に喜んでくれた友人、知人、そして会社の上司や同僚。彼らに祝福と共に「次会うときは赤ちゃんいたりしてね!」というような言葉をかけてもらった時、謙遜じゃなく「いやいや、まだまだ無理ですよ」と心の底から答えていたことを覚えています。

そのような思考になってしまったのは、私の過去の不摂生な生活だったり多くのストレスで生理が一時期止まってしまったことだと思いました。しばらくして生理サイクルも整っていったのですが、その時の経験がどこかで「妊娠できないかも」という自分に対する自信のなさに繋がったような気がします。

知識を入れすぎるとネガティブになりやすいタイプ

悩む女性出典:stock.adobe.com

私は妊活を始めるにあたってたくさんの知識を入れました。知ることは大切なのですが、私の場合は知識を入れ過ぎたことで不安材料も増えていきました。起きてもいない出来事をずっと心配していたのです。私のように、もともと自分の行動を責めやすかったり罪悪感を持ちやすいタイプは特に、知識を入れすぎるとネガティブになりやすい傾向にあると思います。

一方、『高齢だから』とか『不摂生な生活をしていたから』など私と同じような状況だったり、同じような経験をしていても、自分の妊娠や出産についてネガティブな気持ちを持たない人もいます。

私より後に結婚した知人がいるのですが、ある日、子どもについて「女の子が欲しいな、2人欲しいな!」と言っていました。私は心の中で「なかなかそんな上手くいかないんだよね」と思っていたんです。しかし、その後すぐに妊娠し女の子を出産、さらに立て続けに女の子を生みました。彼女の言った通りになったのです。

今しかできないことを心から楽しんで欲しい

旅行を楽しむ女性2人出典:stock.adobe.com

私は長い妊活期間、美しい景色を見ても美味しいご飯を食べても、友達と話をしていても、楽しいはずの時間をずっと『妊娠できない自分』に囚われて過ごしていました。

妊活がなかなか上手くいかないとなかなか前向きな気分になれません。ネガティブになるのも仕方ないこと。でも、私の場合はずっとその気分に囚われていたので、その時間が無駄だったなと今ではつくづく思います。子どもができたら、美術館やカフェ旅行もしばらくは行きづらくなるし、友達ともしばらくは落ち着いて話もできないんです。今思えば、その時は心からきちんと楽しめば良かったなと思っています。

私もそうでしたが、妊活中は妊婦さんだったり幸せそうな家族を見たりすると、それが引き金となり、一気に暗い気分になってしまうかもしれません。でも、探せば大人だけが楽しめる場所はたくさんあります。暗い気分を呼び起こす環境や状況はできるだけ避けて、大人だけだからこそ楽しめることを、今のうちに目一杯楽しんでおいてくださいね!

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著者

しらほま

しらほま

5歳の男の子を育てる高齢出産ママ。 山アリ谷アリ…。刺激アリな経験をもとに、 読者の方の心に寄り添える記事を書けたら幸いです。 Instagram:@shirahomama

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