家計管理に大切な「夫婦の関係」
家計管理を成功させるために、見逃せないのが「夫婦の関係」です。絵に描いたような円満夫婦であることが必要なわけではありませんが、貯まる家計は必ずといっていいほど、夫婦関係に特徴があります。
家計管理がうまくいく夫婦関係について、確認していきましょう。
貯まる夫婦の特徴1 ルールがある
無理なくお金を貯めている夫婦の特徴として、まずあげられるのが「夫婦間にお金のルールがある」ことです。
「お互いに毎月〇万円は貯金しようね」
「このお金は子どもの教育費のためのお金だから手をつけないようにしようね」
「カードの買い物は〇万円までにしよう」
など、夫婦でお金に関する取り決めを行い、なおかつ「お互いにしっかりルールを守る」という人が多いのです。
お互いに「パートナーはルールを守ってくれている」という安心感があるからこそ、貯蓄にも積極的に取り組めるのです。
反対に、せっかくルールを決めても、どちらも守らなかったら貯蓄なんてできないですよね。
また、「パートナーはルールを決めても守らない」と感じてしまうと、自分だけルールを守ることの意義が感じられなくなってしまい、お互いお金にルーズな生活を続けてしまう原因にもなります。
貯まる夫婦の特徴2 協力しあっている
貯まる夫婦の特徴として「夫婦で協力し合う」ことも大切な要素です。
夫婦共働きでも、「お金に関することを話題にするのはNG」「お互いいくら稼いでいるかも、いくら貯金があるかも知らない」といった関係性だと、ある日突然「パートナーに多額の借金があることが分かった」など大きなお金のトラブルに巻き込まれてしまうことにもつながります。
「今いくら貯金があるよ」と、お金に関する情報をお互いに共有したり、「週末は携帯電話の料金プランを見直そう」など、家計を改善するためのアイデアをお互いに出し合ったり、お金に関する話もオープンにできる関係性があると、お金も自然に貯まりやすくなります。
「お金のことを話題にできない」と感じているなら、お互いにお金が貯まっていないサインなのかもしれません。
貯まる夫婦の特徴3 お互いに無関心にならない
家計管理を夫または妻のどちらか一方が行っていると、任された一方だけが気を揉み、一方はお金のことに全くの無関心ということもあります。
全くの無関心でも「毎月決められた小遣いでやりくりする」など、ルールを守ってくれるパートナーならよいのですが、浪費に走ってしまうパートナーもいます。
「夫(妻)はお金のことに協力してくれないから」とあきらめるのではなく、夫や妻がどのようなお金の使い方をしているのかなど、日頃から気にかけておきましょう。
お金に関して大切なことを決めるのに、「どうせ無関心だから」と、パートナーに相談せず一方的に決めてしまうというのもNGです。
貯まる夫婦の特徴4 将来について話し合う
家計管理というのは、1人で頑張ってもできることには限界があります。
子どもがいるなら子どもの教育費のこと、お互いの老後のこと、住まいのこと、両親のことなど、将来の問題に対応するためには、日頃から夫婦間でのコミュニケーションが大切です。
中学受験をするのかしないのか、老後にどのような生活を求めているのかなど、将来どのような選択をするのかによって、家計にも大きな影響がでます。
必ずしも円満夫婦でなくても構いませんが、ある程度の相談はいつでもできるような関係性が大切です。
貯まる夫婦の特徴5 無理難題を押し付けない
「食費は月3万円以内にすること」「小遣いは月5000円まで」「貯蓄は月10万円以上」など、パートナーに実現しにくい無理難題を押し付けないことも大切です。
もちろん甘くしすぎてしまうのも問題ですが、厳しすぎる目標の押しつけは、お互いに長続きしません。
貯金のことに目が行き過ぎて、パートナーとの関係性が悪くなってしまうと、貯金以外のことがうまくいかなくなってしまいますよね。
貯まる夫婦の特徴
貯蓄に成功している夫婦は、絵にかいたような円満夫婦というよりは、必要なところは協力し合い、お互いの自由も確保するといった「つかず離れず程よい関係性を保っている夫婦」であることが多いですよ。
反対に、貯蓄に成功できない夫婦は、全くの無関心であったり、過干渉過ぎてしまったり、ルールを無視したり、依存しすぎてしまったり、お金のことだけでなく、夫婦関係もうまくいっていないことが多いのです。
お金のことは、今後の夫婦生活でも切っても切れない問題です。
現実から目を背けてしまうような関係性ではなく、将来のことや今抱えている問題については、必要な時にいつでも話し合えるような夫婦であれば、特別に円満な夫婦でなくても大丈夫です。
貯蓄をしたいなら、まず夫婦関係から見直してみてはいかがでしょうか。