貯蓄癖がつく見直しポイント
貯蓄を継続するには、貯蓄癖をつけることが一番の近道です。頑張りすぎずに貯蓄できるように、貯蓄癖がつきやすい習慣を整えておくこともポイントのひとつ。
貯蓄が苦手な人は、知らないうちに貯蓄癖のつきにくい生活になっていないか確認してみましょう。
1 時間を見直す
家事に育児に仕事に……と毎日の生活でいっぱいいっぱいになっていませんか?
毎日時間に追われ、やらなくてはならないことがてんこ盛りになっていると、心が疲弊してしまうだけでなく、お金の面でも貯まりにくい状況になっていきます。
毎日こなすだけで精一杯の生活を続けていると、当然「家計を見直そう」なんて心の余裕も生まれませんよね。「やろう」と思っているのに、気づけば何年も後回しにしたままということもあるでしょう。
このような生活を送っていると、お金の使い方も振り返ることができませんので、湯水のごとくあればあるだけお金を使う状況になってしまいやすいのです。
子どもが小さいうちはそれでも問題なく過ごせる人も多いのですが、子どもが大きくなるにつれ、教育費などがかさむようになると、次第に慢性的な赤字に陥ってしまう人も少なくありません。
このようなことにならないように、まず見直したいのは「時間の使い方」です。
家事に育児に仕事に、とやらなくてはいけないことが多い人は、できるだけ周りの助けを借りるなどして、時間的な余裕を作れるように工夫しましょう。
「夫は家事も育児も協力してくれないから全部自分でやらなくては」と無理をし続けるのではなく、少しのことでも分担できるように根気よく話す、食事の準備は宅配やミールキッドを利用して無理をしないなど、手を抜けるところは手を抜くようにしてみてはいかがでしょうか。
誰しもが何もかもを完ぺきに行うことはできません。できない自分をみとめて、「ねばならない」と思っていることを整理すると、心にも余裕が生まれます。
一方で暇すぎるというのも、買い物の回数が増え、浪費を招くことになりますので、注意が必要です。
時間を持て余しすぎず、忙しすぎずという適度な時間配分が、貯蓄を増やすことにもつながります。
2 健康を見直す
極端な節約生活のために、食事量を減らしたりするのは、健康面で心配なことです。
反対に、お金にも健康にも無頓着で、外食や総菜などが多すぎる食生活というのも心配です。体調が良くない日々が続くと、さまざまなことをやろうという意欲も生まれにくくなり、通院代もかさんでしまいます。
家事、育児、仕事を頑張ることができるのも、健康だからこそ。お金周りを整えることにも、それなりのパワーが必要です。
もちろん、完ぺきを求めてしまうと長続きしません。
極端に外食や総菜を増やしすぎない、週末は子どもと公園で体を動かす、睡眠はしっかりとると決めるだけでも、まずは充分です。
健康に気をつかう習慣ができ、体調の良い日を増やすことができると、それだけで医療費を減らすことができるだけなく、いろいろなことに取り組む意欲がわいてきます。
3 片づけを見直す
部屋があまりに散らかっていると、居心地が悪いだけでなく、集中力がなくなったり、何がどこにあるか分からなくなったりしますよね。思うように片づけが進まないほど、モノが増えすぎてしまうということは、たくさんのお金をモノに変えた証拠ともいうことができます。
このように、片づけをしない習慣がついてしまうと、お金のことにも無頓着な習慣がつきやすい傾向があります。
「片づけられないのは、心の乱れ」と言う人もいるくらいですから、片づけに気を配れないほど、ストレスがたまっているのかもしれません。
まずは、いらないものを処分し、部屋のどこに何があるか分かる程度の片づけを維持できるように気をつけましょう。
片づけができないほど、モノをためこまないようにするだけでも、無駄な支出は減るはずですよ。
3つの習慣を見直して貯蓄癖をつけよう
時間、健康、片づけの習慣が整っている人は、貯蓄も自然にできるようになる傾向があります。
反対に、時間、健康、片づけの習慣が「自分でも乱れている」と思う人は、それだけ大きなストレスを抱えていたり、忙しすぎたり、生活を振り返ることができない理由があるかもしれません。
時間、健康、片づけの習慣が貯蓄をする上でも大切ではありますが、何でも頑張りすぎると挫折のもとになります。
いずれの習慣も「自分や家族を大切にする」ことにつながりますので、自分が心地よく楽しいと思える範囲で「ほどほど」に取り入れるようにしてみてくださいね。