整理収納の整理って何?
片付けを始めようと思ったときに、みなさんはどんなことから始めますか? とりあえず、100均に行って、使えそうな収納用品を買ったり、とにかくモノを減らそう! と、やみくもにモノを捨てたりしていませんか?
どちらも、片付けの過程で必要なことではありますが、まず最初にすべきことは、モノの整理です。
では整理とは?
ずばり、整理とは大切なモノを選ぶことです。自分にとって必要なモノ、大切なモノを選び取ることから、片付けをはじめましょう。
例えば、頂き物のマグカップや実家からゆずりうけたお皿、引き出物のお皿などが、ぎゅうぎゅうに収納された食器棚から、お皿を取り出すのは面倒ですよね。けれど、お気に入りのお皿、毎日のように使う使い勝手のいいお皿を、取り出しやすい場所で、ゆとりをもって収納されてる食器棚から、取り出すのは簡単です。
ただお皿をきれいに並べるのではなく、自分にとってどんな位置づけにあるお皿なのか、お皿と向き合い、必要なお皿、大切なお皿を選ぶことが、とても大切です。しっかりとお皿と向き合うことで、使い勝手が悪かったり、デザインが気に入らなかったりするお皿に、気付くことができます。整理することで、必要で、大切なお皿を使いやすく収納するというステップに進めます。片付けは、整理→収納→片付けの順に行っていきます。
分けながらモノと向き合うと自分にとって必要なモノか見えてくる
食器棚のお皿を整理する際は、図のようにお皿を分けていきましょう。分けていくことで、使っていないお皿、なんとなく持っているお皿が、はっきりとしてきます。必要なお皿、大切なお皿だけが収められた食器棚なら、毎日のキッチンでの家事がしやすくなり、快適度が違ってきます。なんとなく持っているモノの量と家のモノの量は比例するもの。なんとなく……ではなく、必要なモノ、大切なモノに囲まれた暮らしを目指して整理してみませんか?
整理することは、叶えたい暮らしを見つける手段
モノと向き合いながら、整理していくことは、自分が叶えたい暮らしを見つける手段になります。家の中にあるモノは、これまでの暮らしで自分自身がため込んできた、いわば過去のモノ。これから先、あなた自身がどうありたいのか? どんな暮らしをしたいのか? と向き合いながら、整理をすすめてみてください。しっかりと整理できたら、モノに振り回される暮らしから脱却できます。
片付けをはじめるときに最初に行う、整理するステップについてお伝えしました。整理のステップをとばして、片付けをすすめても、モノが整然と並んでいるだけで、使っているモノの中に、使っていない過去のモノがまぎれて、なんだか使いにくい……という状態になりかねません。モノと向き合って、かなえたい暮らしに必要なモノを選ぶ作業、すなわち整理をしっかりと行うことから、はじめてみてくださいね。