しまった服が見つからない…。収納した服が探しやすくなる「衣替えのコツ」#整理収納アドバイザー直伝

家のこと

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2022.09.13

年に数回行う衣替え。けれども、面倒だからと適当に詰め込んでしまうと、翌年必要なものを探すためにいろいろとひっくり返して、探す手間がかかりますね。そんなときは、季節外のモノをただしまうのではなく、わが家仕様に「なかまわけ」すると便利です。今回は、『時間が貯まる 魔法の家事ノート』の著者、三條凛花さんに、衣替えのコツを教えてもらいました。

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去年しまっておいた「あの服」が見つからない……

WIC

去年しまっておいた衣類から、必要なものが探しにくい。
すべてひっくり返して探したので散らかってしまった……。

服を探す際に、こんな悩みはありませんか?
単純に「季節」だけを軸にしまっていると、次に使う際に探しづらく、取り出しにくいかもしれません。
衣替えをするときに、3つのポイントを押さえると、来年ぐっと探しやすくなりますよ。

ポイント1:服は「距離」で3つに分けよう

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衣替えで服をしまう際に、最初に考えるべきことは「距離」です。服は、着ていく「距離」で3つに分けて考えましょう
衣替えの際には、下記の3つにわけて収納すると便利です。
ただしここではコートや制服など、ハンガーで掛けなければ型崩れしてしまうものを除いています。

(1)お出かけ服

…電車やバスに乗れる服

(2)ワンマイルウェア

…コンビニやスーパーに行ける服

(3)室内着

…部屋着やパジャマ

 

家族全員の季節外の服を1箇所にまとめたい場合は、(1)~(3)それぞれの箱・ケースを必要数用意します。

子ども服を子ども部屋にまとめる場合は、子ども部屋用に(1)~(3)の箱・ケースを別途用意するか、または「(1)お出かけ服」のみ子ども部屋に収納し、「(2)ワンマイルウェア」「(3)室内着」は大人とまとめてしまってもいいと思います。

大事なのは「3つに分けること」です。これで探しやすくなります。

ポイント2:お出かけ服もわけると便利

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「お出かけ服」は、さらに細かく見ておくと便利です。

たとえば長袖の服。夜だけ寒い時期の羽織ものだったり、涼しい秋だったり、真冬だったりといろいろな種類があります。これをすべて1つにまとめてしまうと、薄手の服と厚手の服が混在し、目的のものが探しにくくなります。

そこで、いずれかのパターンがおすすめです。

1.箱やケースの中で「厚さ」をベースにざっくりと入れ場所を分けておく

2.「真冬の服」と「その他長袖」、「真夏の服」と「その他半袖」という分け方にする
 

ポイント3:「服以外」のものこそきちんと分けよう!

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衣替えのときに片づけるのは、服だけではありません。こまごましたものも、シーズンが終わると使わなくなります。そこで、ほかにも「なかまわけ」をしてから収納すると便利です。

・季節外グッズ


寒い時期:あったかインナー、冬の帽子、ストール、手袋
暑い時期:アームカバー、うちわ、虫除けスプレー・日焼け止め(未開封の場合)

・プールグッズ

水着、防水スマホケース、プールバッグ、浮き輪など。

・防寒着

ウインタースポーツをする場合、ウェアや手袋、帽子などをセットにしておきます。

また、雪国など子どもの通学にツナギのような形のかさばるウェアや帽子、手袋が必須な地域では、そういったものをまとめる箱があると便利です。

・おさがり

こんな場合に使えます。
上の子はサイズアウトしたけれど、下の子にはまだ大きすぎる。
上の子は卒業したけれど、下の子はまだ入学していない。


ここで紹介したのはほんの一例です。ほかにも、オリジナルの「なかまわけ」をつくっていくと、どんどん快適になりますよ。

これは、わが家のウォークインクローゼットです。
稼働棚にずらりとダンボール製ケースを並べています。

わが家のWIC

上で紹介したような中身で分けています。プールの季節だったので「うきわ」や「水着」が取り出しやすい位置にありましたが、寒くなるので今回の衣替えでは箱の置き場所を入れ替えます。



すべてのなかまわけに専用ケースを用意する必要はありません。ひとつの箱や引き出しの中で仕切って収納したり、まとめてしまったりするのも一案です。



ネットショップや100円ショップなどで買える不織布ケースのほか、紙袋を内側にくるくると織り込んで使うのも便利です。

衣替えの際に大切なのは「似た用途のものをまとめて、来年取り出しやすくすること」。ぜひ、あなただけの「わが家仕様」のなかまわけを探してみてくださいね。わが家のWIC不織布ケース

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著者

三條 凛花

三條 凛花

夫、4歳の長女、0歳の長男、猫2匹と暮らしています。暮らしの中にあるさまざまなプチストレスは、探す・調べる・迷うといったことが原因です。そうしたむだな時間をなくして、自由に使える時間を貯める工夫を発信しています。著書は『時間が貯まる 魔法の家事ノート』(扶桑社)、『365日のとっておき家事』(三笠書房)など。

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