忘れ物の原因と対策3選
毎日忘れ物なく学校に通えている子もいれば、1週間に何度も忘れ物をしてしまう子もいます。
どうして伝え忘れ・準備し忘れ・持っていき忘れが生じてしまうのでしょうか。
原因と対策を考えていきます。
連絡帳に書けていない
そもそも連絡帳に書けていないと、親がフォローするのも難しく、親が把握しているよりも多く忘れ物をしている可能性もあります。
板書に負担を感じる子や、帰りの会では集中力が切れてぼんやりしていたり、おしゃべりしてしまう子もいます。
みんなが連絡帳を書いているときどんな風に過ごしているのか、先生に見ておいてもらう必要があります。
板書がどうしても難しいようであれば、あとからメモをもらう、黒板を写真に撮らせてもらうなどの配慮を学校にお願いするのもひとつです。
学校の準備が後回しになっている
家に帰ったらとりあえずゲーム、すぐに夜ごはんの時間がきて、バタバタと宿題を終わらせてお風呂に入ったらもう寝る時間……。
朝起きてから、家を出るまでの時間に慌てて用意している子も多いのではないでしょうか。
気が散った中で用意すると忘れ物をしてしまうのは当然ですよね。
子どもと話し合いながら、準備しやすい時間を決めるのがおすすめです。
ゲームの前や、ご飯の前、宿題を終えた後など、ルーティーンにしやすい時間を決めて、毎日の習慣に組み込むのが有効です。
準備していても忘れてしまう
前日に準備していても忘れてしまうときもありますよね。
部屋におきっぱなしだったり、玄関においていってしまったり‥。
朝、1分早く玄関に行き、忘れ物を確認する時間を作るのが役立ちます。
必要な持ち物の頭文字で語呂合わせを作って確認したり、メモを見ながら指差し確認できるとよいと思います。
親はいつまでやってあげればいい?
子どもがやるよりも親がやってしまった方がミスなく効率的に済むので、準備してあげている親ごさんもいらっしゃると思います。
小学校にあがったら、全部を完璧にはできなくても、自分で学校の用意をする習慣を身に着けていけるとよいかなと思います。
多少忘れ物をする日があっても、子ども自身が困って、なんとか対処する経験を身に着ける機会も大切。
困った経験があれば、次から気をつけようという気持ちにもつながります。
なので忘れ物をしてしまったと言われたときは、「どんな風に対処したのか」「どんな気持ちになったか」を聞くのがポイントです。
先生に伝えたり、友達に貸してもらえていたら、対処できたことを褒め、次回からどうすればよいか一緒に考える時間を作れるといいですよね。
では、学年が上がったら子どもに一任する考え方はどうでしょうか。
勉強や運動と一緒で、学校の準備をミスなく毎日こなせるかは、得意と苦手があります。
周りの子ができているから、ではなく、本人のペースに合わせて少しずつ手を放していくのがコツです。
「毎日の時間割を準備する→イレギュラーな持ち物が必要な時は親に知らせる→イレギュラーな持ち物も自分で準備する」
など、スモールステップで身に着けていくのがおすすめです。
育てたいのは「自信」と「自立」
たかが学校の準備かもしれませんが、されど学校の準備です。
忘れ物が多いと、「できていない子」「話を聞いていない子」とレッテルを貼られてしまい、恥ずかしい思いが重なり、自信がなくなりやすくなります。
ですが、社会で生きていくためには、自分で次の日のスケジュールを確認し、必要な持ち物を準備できるようにならなければいけません。
どこまでできているのか、どこでつまずいているのかを把握し、「自信」を損なわずに「自立」していけるようなフォローがあるとよいでしょう。