教えてくれたのは…NSファーファ・ジャパン株式会社 石井さま
洗たく用洗剤を中心に、台所用や住居用等も含めたあらゆるカテゴリの「洗浄剤」開発を担当。入社以来、抗菌や消臭、衣類ダメージケアなど様々な機能性商品の開発に携わっている。
Q. 台所で洗った食器を置く吸水シートの匂いが、洗っても天日干ししても、濡れると戻ってきてしまいます。その原因と、元から匂いをなくす方法を教えてください。
ニオイが出る場合は菌が原因となっている場合が多いので、除菌が効果的です。
・40°C程度のお湯に漂白剤を溶かし1時間程度つけ置く(素材により漂白剤NGのものがあるので注意)
・煮沸消毒(90°C以上のお湯で10分間)
Q. 粉洗剤とリキッドタイプの洗剤では、どちらが汚れの落ちがいいのでしょうか。それぞれのメリット、デメリットを教えてください
粉末洗剤、液体洗剤は以下のような特徴があります。
○粉末洗剤
<メリット>
・液体洗剤と比較し、洗浄力が高い
・泥など不溶性の粒子汚れに強い
<デメリット>
・水が冷たいと溶け残ることがある
・ほぼアルカリ性のため、デリケートな衣類は洗えない
○液体洗剤
<メリット>
・油汚れに強い
・汚れに直接塗布できる
・水に溶けやすい
・用途に応じて液性が選べる (おしゃれ着は「中性」、普段着は「弱アルカリ性」など)
<デメリット>
・粉末洗剤の洗浄力に劣る傾向がある
・価格が高い
汚れの程度や洗いたい物、洗い方や季節などによって使い分けることが、上手なお洗濯のポイントです。
Q. どこまで家で洗えて、どこからはクリーニングに出すべきか、判断基準が洗濯表示だけだと難しいです。判断できる基準があれば教えてください。
残念ながら、ご家庭で洗えるかどうかは、見た目や素材からは判断できない場合も多いです。まずは次の絵表示があるかどうかだけ確かめるようにしましょう。
このマークのついた衣類
→家庭で洗うことができないので、クリーニングに出しましょう
このマークがないものでクリーニングに出すかべきかどうか迷った場合には、汚れの種類や、ご自身の価値観を基準にしてみてもよいかもしれません。
<判断基準の例>
・水性(汗ジミや醤油など)の汚れかどうか・・・
油性汚れはドライクリーニングへ→クリーニング店で行うドライクリーニングでは、水性の汚れは落ちにくい。
・絶対に失敗したくないものかどうか・・・
→お気に入りや高価なものはドライクリーニングへ
洗濯の仕方って誰かに詳しく教わる機会ありませんよね。そのため、ちょっとした疑問を持ったままになっているという方もいらっしゃるのではないでしょうか?ちょっとした知識があるだけで、今までよりも効率良く洗えるようになるかもしれませんね。