どうして勉強が続かないの?
勉強が続かない子を見ると、本人の怠惰ややる気のなさに原因をもっていきがちですが、それだけではありません。
- 周囲にあるものに気が散ってしまう
- 設定されている勉強時間を長く感じている
- 勉強の内容が難しすぎる
- 学習内容に興味が持てない
- 勉強する意義が見いだせない
- やろうと思っても頭が働かない
まずはどうして勉強が続かないのか、理由を探ってみるのが肝心。
黙々と書いていく作業に苦痛を感じる子や、文章を読むのが苦手な子、図形がさっぱり理解できない子など、教科だけでなく、単元や活動に苦手さを抱えている子も多いようです。
子ども自身が言葉にできない場合は、教科ごとの違い・環境ごとの違いを観察してみたり、教材や学習時間に変化をつけてみてください。
ただ黙々と書いていく作業に苦痛を感じる子や、文章を読むのが苦手な子、図形がさっぱり理解できない子など、教科だけでなく、単元や活動に苦手さを抱えている子も多いようです。
勉強が続かないときに見直したい要因3選
本人に合った環境を探す
リビングではどうしても気が散ってしまう子はパパの書斎を借りたり、近所の図書館に足を運ぶのもひとつ。
逆に自分の部屋で集中できない子はリビングで音楽を聞きながらやるなど、はかどりやすい方法を見つける必要があります。
人と同じ空間だと集中できない子もいれば、誰かに見られている感覚があると勉強がはかどる子もいます。
また、気分を変えて色んな場所でやる方が向いている子や、できる限り同じ場所・同じ環境で取り組みたい子も。
「勉強部屋でする習慣を身につけるべき」「勉強中に音楽なんて無駄」などの意見よりも、本人の居心地を重視した環境を探してみてください。
勉強時間の長さ・時間帯を見直す
勉強に集中できるのは、小学校低学年であれば10分程度、高学年であっても15分程度といわれています。
途中休憩を挟んだり、大人と一緒に確認したりしながら、30~1時間ほど取り組めるようになれればベスト。
本人のペースと成長を見ながら、徐々に時間を伸ばしてみてください。
また、勉強の時間帯も子どもによって向き不向きがあります。
一般的に、起きてから3時間がもっとも頭が働きやすいゴールデンタイムと言われています。
早起きが得意な子や朝頭がスッキリしやすい子は、朝に学習時間をもってきてもいいかもしれません。
一方、血圧が低かったり、自律神経のバランスが乱れやすい子は、朝勉強どころではない子も多いです。
そのような子は、朝は無理なくゆっくり起きて、夕方学校から帰ってきてゲームをする前、お風呂の前などに勉強時間を設定するとよいでしょう。
勉強の内容を見直す
得意な教科ばかり勉強していて他がおろそかになっているお子さんの悩みを聴くことがあります。
たしかにどの教科もバランスよく取り組んでほしいものですよね。
ですが、見方を変えるとひとつの興味あるものに取り組める力があるとも考えられます。
必要な教科は最低限行っていたら許容範囲として、得意分野を伸ばしていくのもよいかもしれません。
年齢が上がっていくと、好きな分野が様々な知識に繋がっていることに気づいて、広く深く勉強できるようになっていけると思います。
一方、「何から手をつけてよいかわからない」、「基礎からわかっていない」子には大人のフォローが必要です。
一緒にスモールステップで取り組める計画を立てたり、学年を落としたところから勉強するなど、子どもの目線に寄り添った見直しが必要です。
一般論より「個性の見極め」を
「この1冊で成績UP」「必勝勉強法」など、様々な情報が飛び交っており、中には便利で役立つ情報もあるかと思います。
ですが、子どもの力を伸ばしていくヒントは、その子自身が持っていると考え、教材との相性や得意分野を見極めていく方が意外と近道になりやすいんです。
勉強を嫌いになる前に、お子さんに合った学習方法を見つけてみてください。