もう普通の「唐揚げ」に戻れない。肉汁100倍で超サクサクになる“秘密の下ごしらえ”とは

料理・グルメ

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2022.12.24

YouTubeでさまざまな料理の技を紹介する動画が大人気の岩野上幸生さんによる、プロのテクニックを使ったレシピシリーズ。今回は、とてつもなくジューシーで、超サクサクなから揚げを作る方法をご紹介。この技を使えば、誰でも専門店級のから揚げが作れちゃいますよ!

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教えてくれたのは……岩野上 幸生(いわのうえ こうせい)さん

東京で飲食店を複数手がける人気料理人。YouTubeチャンネルの「飲食店独立学校 /こうせい校長」では、さまざまな料理のテクニック、役立つ情報を発信。著書に『プロのコツでいつものごはんが100倍おいしくなるレシピ』(KADOKAWA)。

料理人直伝「肉汁100倍!超サクサクから揚げ」の作り方

から揚げは上手に作れると、とってもおいしいですよね。でも、家で作るとパサついたり、べちょっとしたりと、イマイチおいしくできない……という方も多いのでは?

そこで料理人のこうせいさんに、プロの技を使って、肉汁ジュワ~で、衣はサックサクのから揚げを作る方法を教わります。ポイントは6つ。この技を、ぜひ自分のものにしてください!

材料

〜ブライン液〜

  • 鶏もも肉   2枚(500g)
  • 水            1リットル
  • 塩            20g

〜味付け〜

  • 料理酒      15g
  • みりん      10g
  • 濃口醤油   10g
  • 塩            1g
  • 味の素      3g
  • おろし生姜  10g
  • ホワイトペッパー 少々
  • ごま油     10g

〜衣〜

  • 片栗粉     60g
  • 米粉        20g

ポイント1:肉を切る前に、皮をていねいに伸ばしておく

1.鶏肉の下処理をします。
まず、ドリップは、臭みや雑味の原因になるので、しっかり拭き取ります。

ドリップをふく出典:www.youtube.com

2.口に残ったり、臭みの原因になったりするので、軟骨や血合、固い筋、骨などがないか、手で触って確認しながら取り除きます。

筋などを取る出典:www.youtube.com

3.皮にかたよりが出ないよう、丁寧にのばしておきます。

皮をのばす出典:www.youtube.com

4.鶏もも肉は真ん中あたりが薄く、左右が厚いので、厚さが均一になるよう、ちょうど真ん中あたりを切ります。

真ん中を切る出典:www.youtube.com

皮をていねいに伸ばしておくと、このようにキレイに切ることができます。

切ったときの皮側出典:www.youtube.com

ポイント2:肉が水分を保てるよう、少し大きめに切る

5.火の入り方にムラが出ないよう、厚さを確認しながら、だいたい同じグラム数になるよう切り分けます。
このとき、小さく切りすぎると、肉の水分が蒸発しやすくなるので、少し大きめに切ります。肉を切るときは、そのつど、皮をのばしながら切りましょう。

肉を切る出典:www.youtube.com

肉を切ったところ出典:www.youtube.com

ポイント3:ブライニングで肉をジューシーに

6.ブライン液を作ります。
ブライニングとは、ブライン液に肉を漬けこんで、肉をやわらかくし、ジューシーに仕上げる調理法。ちなみに、「ブライン」は英語で「塩水」という意味です。ボウルに水を入れ、塩を加えてよく混ぜていきます。この液に鶏肉を漬け込むことで、肉の保水力がアップします。

ブライン液をつくる出典:www.youtube.com

7.ブライン液に鶏肉を漬け込みます。
鶏肉を油で揚げるさいに、肉と油の温度差が大きすぎると、水分が抜けやすくなるので、冷蔵庫ではなく、常温でブライン液に漬け込みます。ただし、肉がいたんだりするのを防ぐために、20度~29度の温度になるよう保ってください。

ブライン液に肉を漬ける出典:www.youtube.com

液に肉を入れてラップをし、30分間おきます。時間がきたら、ザルに上げて、液を切ります。

ブライン液につけておいておく出典:www.youtube.com

8.調味液を作ります。
ボウルに、酒、みりん、しょうゆ、塩、味の素を入れます。

ボウルに調味料を入れる出典:www.youtube.com

ショウガの皮をむき、すりおろして加えます。チューブでもOKですが、自分ですりおろすと、香りよく仕上がります。ごま油も加え、よく混ぜ合わせます。

ショウガを加える出典:www.youtube.com

9.調味液に鶏肉を漬け込みます。
味がぼやけるのを防ぐために、鶏肉の水分をよく拭き取ってから、調味液に入れていきます。

水分を拭き取る出典:www.youtube.com

ホワイトペッパーもふります。味が入りやすいよう、しっかり揉みこみます。

もみこむ出典:www.youtube.com

味のムラができないよう、ぴたっとラップをかぶせ、異物が混入しないよう、さらに上からラップをかぶせます。この状態で、15分漬け込みます。

ラップをぴたっとする出典:www.youtube.com

ポイント4:衣に米粉を加える

10.衣を作ります。
ボウルに片栗粉、米粉を入れて混ぜます。米粉を加えることで、から揚げがよりパリッと仕上がりますが、もし米粉がない場合は片栗粉だけでもOKです。

米粉を加える出典:www.youtube.com

ポイント5:皮で身を包み込むようにして揚げる

11.鶏肉に衣をつけます。
余分な粉をはたきながら、粉のつけもれがないように確認しながら衣をつけていきます。

余分な粉をはたく出典:www.youtube.com

粉を付けたら、皮で身を包み込むようにします。この状態で揚げることで、身の水分の蒸発が抑えられ、皮はパリパリになります。これが、今回の最重要ポイントです!

皮で肉をつつむ 出典:www.youtube.com

12.次に、皮から身が飛び出さないように、つまようじで皮を止めていきます。
つまようじを刺すときは、身の方ではなく、皮の方にさすようにします。

つまようじを刺す出典:www.youtube.com

つまようじを刺すさいに、衣のつき具合にムラが出てくるので、つまようじに気を付けながら、皮の方に余った衣をつけていきます。

衣を再度つける出典:www.youtube.com

ポイント6:2度揚げで、パリッパリジューシーに

13.鶏肉を油で揚げます。
最初に、160度の油で揚げていきます。まずは低温で7割くらい火を通します。

最初に低温で揚げる出典:www.youtube.com

一度取り出して常温で5分おき、予熱で9割くらいまで火を通します。

予熱で火をとおす出典:www.youtube.com

最後に170度の油で揚げて、完全に火を通します。衣の色づき具合を確認しながら、揚げていきます。

最後に高温で揚げる出典:www.youtube.com

揚げ終わったら、火傷しないようキッチンペーパーなどを使って、つまようじを抜いていきます。

つまようじを抜く出典:www.youtube.com

中まで火が通っているか、確認してから、半分に切ってみます。肉汁があふれてきて、とてつもなくジューシーに仕上がっています。

断面から肉汁があふれる出典:www.youtube.com

これで完成!

完成出典:www.youtube.com

鶏肉をしっかり下処理しているので、まったく臭みがありません。口に入れた瞬間皮がパリッとして、噛むほどに肉汁と旨味が口の中にあふれてきます。とてつもない満足感です。肉汁と水分がこれでもか、というほど肉の中に保たれています。

食感もしっとりしていて、本当においしく仕上がっています! 皆さんも、ぜひ試してみてください!

詳しくは、こちらの動画でチェック!

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