「ねぇ、パパの夢は叶ったの?」娘からの質問。“常に叶い続けている”僕が考える「夢のカタチ」とは

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 「ねぇ、パパの夢は叶ったの?」娘からの質問。“常に叶い続けている”僕が考える「夢のカタチ」とは

2023.01.08

年始に今年の目標について、小2の娘と一緒に話をしました。 そこから話は広がり、将来の夢について語り合いました。 「パパの夢は何?」と聞かれて、42歳になる自分にとっての夢とは何だろうと考えたのです。 10代、20代で思い描く「夢」と、40代以降で思い描く「夢」は何が、どう違うのでしょうか。 今日は、夢について考えてみたいと思います。

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子どもにとっての夢とは

娘の将来の夢は「マッサージ屋さん」でした。
ちょっと前までは「ケーキ屋さん」でしたし「YouTuber」や「歌手」と言っていた頃もあります。

本を読んだり、動画やTVを見たり、素敵な大人に会ったりすることで彼女の夢はどんどん変わっていきます。
そして子どもの夢を聞いていると、どんな夢であっても現実になる可能性が、子どもたちにはたっぷりあるんだなと感じるのです。

「わたし、マッサージ屋さんになれるかなぁ?」
「がんばってマッサージを勉強したら、きっとなれるよ」

未来が未知であるということは、不安もありますが希望で満ちてるとも言えるわけです。

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子どもにとって「夢」とは、ほぼ「なりたい職業」だったりします。
YouTuberになりたい。パン屋さんになりたい。など。

「憧れの大人の姿」と言い換えてもいいかもしれません。
かっこよく、素敵でキラキラした姿に見えるのでしょう。

一方で「夢」は「目標」よりも大きく、叶い難いイメージもあります。
誰もが野球選手になれるわけじゃないし、アイドルとして花開くわけでもありません。

「ねぇ、パパの夢は叶ったの?」

そう聞かれて言葉に窮しました。
僕の子どものころの夢は「プロゴルファー」。だけどゴルフは…打ちっぱなしに何度か行ったことがある程度。
夢が叶うどころの話ではありません。

「いや、叶ってないなぁ」
「じゃあ、パパの夢は何なの?」

夢って何だろう?

考える女性出典:stock.adobe.com

40年以上も生きてきて「夢=なりたい職業」ではないよな、と思うようになりました。

特にこれからの社会では、職業はどんどん新しく生み出され、これまであった職業もなくなっていくでしょう。
僕が子どもの頃には、YouTuberなんてなかったし、eスポーツで活躍するプロゲーマーなんて、ただの遊んでる人としか思われませんでした。

僕は「家事シェア研究家」と名乗って家事シェアの講演会をしていますが、そんな職業があったわけではありません。

これからの時代は、自分で職業を作っていけるし、職業という小さな枠に当てはまらない働き方や生き方が、もっとできるようになります。

じゃあ、夢っていったい何なんだろう。

僕は、夢とは「到達点」ではなく「状態」のことだろうと思うのです。

夢は常に叶い続けている

僕は、会社勤めをせずに自分の自由に働きたいとずっと思っていました。
家事シェア研究家なんていう職を作りたかったわけではなく、僕の人生のテーマである「家族」と「自由な働き方」をかけ合わせた結果、この仕事が生まれました。

家族と過ごす時間がたっぷり欲しいし、子育てをめいっぱいやりたい。
だからと言って「専業主夫」として、ずっと家で家事育児をしたかったわけでもありません。

既存の職業に自分の理想とする生き方を当てはめようとしても、うまくはまらない。

だから「〇〇になりたい」という、いわば到達点としての夢はあんまりピンときませんでした。

僕にとっての夢は「状態」です。

家で自由に働けている状態。
好きなテーマを仕事にできている状態。
家族との時間をたっぷり作れている状態。
子育てにめいっぱいのめり込んでいる状態。

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こうした一つひとつの状態こそが、僕にとっての「夢」です。
そして、僕には叶えていきたい「状態」がもっとたくさんあるし、叶った「状態」だって望む限り維持し続けたいと思うのです。

「パパの夢は何なの?」

この娘からの質問への答えは。

「自分が『楽しいな、幸せだな』と思いながら毎日を過ごせること」

でした。
小学2年生の娘にはなかなかピンと来にくいようで「ふ〜ん」と塩返事ではありましたが(笑)

人生の後半戦。「夢」が叶うまでもう待っていられない

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人生100年時代とは言っても。
40代になれば、そろそろ人生の後半戦に入っていきます。

だから「叶うまでは苦しくても我慢だ!」と言うよりも「叶えるまでの道のりだって楽しいし幸せだ」と、僕は思っていたい。
夢というのは目指しているだけでワクワクするし、それがあることで人生が輝くのだと思うのです。

子どもにも、夢は叶うか叶わないかの勝負事ではなくて、持ってるだけでワクワクすることなんだよと伝えていきたいと思います。

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著者

三木智有

三木智有

NPO法人tadaima!代表 日本唯一の家事シェア研究家/子育て家庭のためのモヨウ替えコンサルタント 家事シェア研究家のnote:https://note.com/tomoari_miki

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