値上げラッシュの中、年間電気料金は2万1,302円も上昇
値上げラッシュの中、月額電気料金(東京電力平均モデル※1)は、右肩上がりで上昇しており、2022年9月には、9,126円(規制料金※2の上限)に達したそうです。
年額(※3)で見ると、2021年は8万2,456円、だったのが、2022年は10万3,758円に。
1年間で、なんと2万1,302円も上昇しているんです。
電気料金は、今後もさらに値上がりする見込み。この冬も、節電が欠かせませんね。
※1 東京電力平均モデル:従量電灯B・30A契約、使用電力量:260kWh、口座振替の場合 ※2 規制料金:燃料費の高騰分を上乗せできる上限で、この金額を上回る値上げには政府の認可が必要(2022年10月時点で大手電力10社全てで上限に達し、値上げの申請が続いている)
※3 年額の電気料金は、東京電力平均モデルの月額を足し上げたものを参考値として記載
購入から10年以上のエアコンは、買い替えの検討を
家庭用エアコンには「健康寿命」とも言える「設計上の標準使用期間」があるって、ご存じでしたか? その目安は、10年だそうです。
ダイキンの調査によると、過半数(50.6%)の家庭で、製造から「10年前後」か「12年以上」の、健康寿命を超えたエアコンが使われているそう。
購入から10年を超えるエアコンなら、省エネ性能が向上している最新モデルに買い替えるだけで、大幅な節電に。電気料金だけでなく、環境負荷も抑えられるようです。
冬のエアコン暖房の上手な使い方
新機種は買いたいけれど、「まだ買い替えはちょっと」という方も実践できる、エアコンの節電法4つを、ダイキンさんに教わりました。
ポイント1:床から暖める
暖かい空気は上の方に、冷たい空気は下の方にたまりやすい性質があります。そのため、暖房を使うと室内に温度ムラができやすく、人が過ごす床付近が暖まりにくくなるそうです。
そこで、必要以上に設定温度を上げずに、床付近も効率的に暖める方法が、次の2つ。
<風向は下向きに>
冷たい空気がたまりやすい足元に暖かい空気が届くよう、エアコンの風向は下向きにしましょう。
下向きに吹き出された暖かい空気は、自然と天井に向かって上がっていくため、足元から天井付近まで、暖かい空気を届けやすくなります。
ちなみに、冷房は暖房とは反対で、上向きの風向がおすすめだそうです。
<室内の空気をかき混ぜる>
空気清浄機や、サーキュレーターを活用し、足元の空気と天井付近の空気をかき混ぜましょう。これにより、室内の温度ムラが抑えられ、床付近も効率的に暖められます。
ポイント2:スイッチをこまめにオン・オフしない
部屋が暖かくなったり、短時間外出したりするたびにスイッチを切ると、節電のつもりが、かえって電力のムダ使いになる場合もあるそうです。
部屋にいる時は、エアコンの温度調節機能に任せたり、30分程度の外出であれば、エアコンはつけっぱなしにしたりするなど、スイッチのこまめなオン・オフは避けましょう。
ポイント3:温度・湿度を上手に調整
人の体感温度には、温度だけでなく、湿度も大きく影響するそうです。湿度が20%変わると、体感温度は4℃も変わるのだとか。
暖房時は、設定温度が低めでも、湿度を高めることで、より暖かく感じられます。
そこで活用したいのが、加湿機能のあるエアコンや、加湿空気清浄機、加湿器。
とくに、加湿空気清浄機は、加湿に加え、先ほど紹介したように、空気をかき混ぜることもできるので、一石二鳥。
また、湿度が低いとウイルスが活性化し、湿度が高すぎると結露やカビの発生につながることもあります。湿度は、40~60%に保つのがいいそうですよ。
いかがでしたか? エアコンの買い替えや、上手な使い方で、この冬を快適に、省エネしながら過ごしたいですね。