教えてくれたのは……美容師 嶋田純子さん
株式会社PLAS Wam 代表取締役。美容師になってからの重度の手荒れと、幼少期から重度のアトピー性皮膚炎に苦しんできた経験から、自身がよいと実感した馬油を主成分とした敏感肌専用のスキンケア商品「COCOMAYU」を開発、販売。
シャンプー時に毛が抜けるのは、ごく自然なこと
「髪の毛は、成長期・退行期・休止期のヘアサイクルを繰り返しながら、日々生まれ変わっています」と話すのは、美容師の嶋田純子さん。
退行期の髪の毛は、いわば “寿命”を迎えた髪の毛で、シャンプーするあいだに抜け落ちるのは、ごく自然なことだとおっしゃいます。
「でも、シャンプーの仕方を間違えていると、退行期を迎えていない髪の毛まで抜けてしまう恐れがあります。
たとえば、髪を洗うとき、いきなりお湯で濡らすことから始めていませんか? じつはそれはNG。髪が絡んでいたりもつれていたりする状態のまま濡らしてシャンプーを始めると、指通りが悪くなって髪を引っ張ってしまい、その結果、抜け毛へとつながることがあるのです」
抜け毛を減らす「シャンプーの方法」とは?
では、どのように髪を洗えば、不要な抜け毛を防ぐことができるのでしょうか? 嶋田さんに教えていただいた「正しいシャンプーの方法」を紹介します。
髪を洗う前に、必ずブラッシングをする
シャンプー前にブラッシングをして、髪の絡みやもつれを取りましょう。ロングヘアーの場合はとくに、洗髪前のブラッシングが重要です。
ハードタイプのスプレーやワックス、ジェルなどのスタイリング剤を使用しているときは、いきなり濡らすとスタイリング剤が落ちにくくなることがあるので、必ずブラッシングしてから髪を洗いましょう。
お湯でしっかり「予洗い」する
髪の汚れは、予洗いで約9割は落とせるといわれています。
髪についている汚れや油分、花粉やほこり、スタイリング剤をしっかり落とすことで、シャンプーしたときの絡みやもつれを減らし、抜け毛を減らせます。そのうえ、シャンプーの泡立ちもよくなりますよ!
シャンプーするときは、髪ではなく「頭皮」を洗う
手のひらにシャンプーをとり、少量のぬるま湯で泡立ててから使いましょう。予洗いで髪の汚れはほとんど落ちています。シャンプーでは、「頭皮」を中心に指の腹で洗うといいでしょう。
このとき、爪を立てたり、強くゴシゴシ洗ったりすると、頭皮が傷つき、頭皮トラブルが起こりやすくなります。やさしくマッサージしながら洗うことで、頭皮の血行促進にもなります。
すすぎはしっかり、ていねいに
頭皮に残ったシャンプー剤は、頭皮トラブルの原因になることがあります。頭皮にシャンプー剤が残らないように、しっかり、ていねいにすすぎましょう。
「シャンプーしたあとは、なるべく早く乾かしましょう」と嶋田さん。頭皮が濡れたまま放っておくと、雑菌が繁殖して頭皮トラブルの原因になることもあるのだそうです。
正しいヘアケアは、無駄な抜け毛を減らす第一歩。ぜひ今日から試してみてください!