温風のまま使い終える…はNG!「ドライヤー」の寿命を短くする“普通にやりがちな3つのNG行動”#家電マメ知識34

家のこと

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2023.03.24

毎日使うことの多いドライヤー。使った後はコードをグルグル巻いて収納し、お手入れもしていない……という方も多いのでは? それ、ひょっとすると事故にもつながりうる危険な使い方かもしれません。今回は総合家電エンジニアの本多宏行さんに、ドライヤーにまつわるNGな行動を教わります。今日からでも遅くありません。正しい使用法で、ドライヤーを安全に長持ちさせましょう!

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教えてくれたのは……総合家電エンジニア 本多宏行さん

テックマークジャパン株式会社業務部クレームチームエキスパート
家電全般、住宅設備、パソコン、車などの延長保証の修理精査業務に携わっている。
多種多様な家電製品の幅広い専門知識が必要となる「総合家電エンジニア(正式資格名称:家電製品総合エンジニア)」資格を保持。

消費電力の大きいドライヤー。正しく使わないと危険!

ドライヤー出典:www.photo-ac.com

ドライヤーは毎日使うからこそ、扱い方が適当になったり、お手入れを怠ったりしてしまいがちですよね。「ドライヤーは消費電力が大きいので、不備があると発火などの事故につながる危険もあるんですよ」と話すのは、総合家電エンジニアの本多宏行さん。

今回は本多さんに、ドライヤーを使う際にやりがちな、NG行動を教わります。ドライヤーを安全に使用し、長持ちさせるために、ぜひ参考にしてみてください。

NG行動1:温風のまま使い終える

ドライヤーをかけるところ出典:www.photo-ac.com

ドライヤーを使うときは、髪が8割程度乾いたところで、冷風に切り替えるのがおすすめ。ドライヤー内部の放熱ができるため、ヒーターなどの精密部品をケアすることにつながります。また、冷風への切り替えは、髪のケアとしても効果的。キューティクルが閉じてツヤが出て、綺麗に仕上がります。

また、髪をとかさずにドライヤーをかけるのは、髪にとってよくありません。髪が絡まっているところに熱を当てると、想像以上のダメージを与えてしまいます。ブラシなどで髪をとかしてからドライヤーを使うようにしましょう。

NG行動2:電源コードをドライヤーに巻き付けて収納

ドライヤーにコードを巻く出典:www.photo-ac.com

使い終わったドライヤーに電源コードを巻き付けて収納するのは危険です。特に電源コードの付け根が極端に曲がっていると、最悪の場合、断線します。

ドライヤーの消費電力はとても大きいため、断線個所があるとショートして発火することも。取扱説明書に従って、正しく収納しましょう。

NG行動3:お手入れせずに使用を続ける

ドライヤーは空気を吸い込みながらヒーター部の発熱を利用して温風を吹き出します。その仕組みから、空気中の埃や飛散したヘアスプレーなどを吸い込んでしまうことは避けられません。

ドライヤー吹き出し口出典:www.photo-ac.com

しかし、吹出口や吸込口に埃などが付着していると、内部の保護回路が機能してしまうことや、温風を出そうとしても冷風になってしまうことがあります。さらに、温風が異常に熱くなる場合も。従って、定期的なお手入れが必要です。

ドライヤーの正しいお手入れ法

ドライヤー出典:stock.adobe.com

ドライヤーをお手入れする際は、かならず電源スイッチをOFFにし、電源プラグをコンセントから抜きましょう。吸込口は吹出口より汚れる傾向にあります。表面に付着した埃などをやわらかい布で取り除きましょう。埃は掃除機を活用して吸い取るのも有効ですが、取扱説明書を確認のうえ、正しく行ってください。

飛散したヘアスプレーが大量に付着している場合は、台所用中性洗剤を水道水で希釈したものに、やわらかい布を浸して固く絞ってから拭き取ります。汚れがこびりついて取れにくい場合は、使い古しの歯ブラシなどで優しくこすってみましょう。

また、マイナスイオンなどを送り出す機能付きのドライヤーは、専用吹出口が設けられています。その部分のお手入れには、市販の綿棒を使用するのが一般的ですが、取扱説明書に従って正しく行いましょう。ドライヤーのお手入れの頻度は、2週間に一度くらいが目安ですが、これも取扱説明書に従って行うようにしてください。

ドライヤーは、気が付いたら吸い込み口や吹き出し口に埃がびっしり……なんてこともありますよね。正しいお手入れや使用法で、長く使いたいものですね。

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