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テレビをエアコンの下に置く…はNG!テレビの寿命が短くなる“やってはいけない7つのNG行動”#家電マメ知識32

家のこと

www.photo-ac.com

2023.03.13

突然ですが、テレビの使用法について、気を付けていることはありますか? じつは現在主流の薄型テレビは、昔のブラウン管テレビとは異なる取り扱い上の注意点があるんです。間違った使い方をすると、テレビの寿命を縮めたり、火災などにつながる危険も。そこで総合家電エンジニアの本多宏行さんに、薄型テレビならではの、やってはいけないNGな行動を教わります。

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連載:長く大切に使いたい!家電のマメ知識

教えてくれたのは……総合家電エンジニア 本多宏行さん

テックマークジャパン株式会社業務部クレームチームエキスパート
家電全般、住宅設備、パソコン、車などの延長保証の修理精査業務に携わっている。
多種多様な家電製品の幅広い専門知識が必要となる「総合家電エンジニア(正式資格名称:家電製品総合エンジニア)」資格を保持。

間違った使い方は火災の原因にも

「テレビの寿命を縮めないためには、取扱説明書に従って正しく使用することが基本です」と話すのは、総合家電エンジニアの本多宏行さん。間違った使い方をすると、故障や火災の原因になることもあり、大変危険だそうです。

「現在主流の薄型テレビは、昔のブラウン管テレビとは異なる特有の注意事項もあります」と本多さんは話します。この機会に、テレビの使用法を見直してみてはいかがですか?

NG行動1:転倒防止処置をしていない

テレビ出典:www.photo-ac.com

ブラウン管テレビと異なり、薄型テレビは転倒防止処置が必要です。取扱説明書に従って、正しく設置しましょう。商品に同梱されている木ネジを使用できない場合や、強度に不安がある場合など、気になることは購入した販売店や工事店に相談しましょう。

NG行動2:通風孔を塞ぐ

薄型テレビの通風孔は、塞いではいけません。内部に熱がこもり、火災の原因になることがあります。

NG行動3:コンセントが緩いまま使用

テレビのコンセント出典:www.photo-ac.com

電源プラグをコンセントに差し込んでも、しっかり差し込めず、傾いてしまう場合などは使用を中止し、電気工事店にコンセントの交換を依頼しましょう。そのまま使用すると、発熱して火災の原因になることがあります。

NG行動4:エアコンの真下に置く

テレビをエアコンの真下に設置することも絶対にやめてください。エアコンから水滴が落ちて、火災や漏電などにつながることがあります。

NG行動5:画面に触れる

液晶テレビの画面は、多くの場合特殊加工されています。従って、可能なかぎり触れないことが肝心です。画面のお手入れをする際は、水や洗剤を直接吹きかけないようにしましょう。

汚れがひどい場合は、台所用中性洗剤を水道水で希釈したものに、綺麗なやわらかい布を浸し、固く絞ってから拭き取ります。さらに、乾いた柔らかい布で水分を軽く拭き取りましょう。

テレビの掃除出典:www.photo-ac.com

おすすめは、メガネ拭きの活用です。使用する布によっては画面を傷つける可能性があるので、ご注意を。市販のクリーニングクロスは、販売元に確認してから使用することもおすすめします。

NG行動6:内部の埃を自分で取り除く

内部にたまった埃を除去するには、パネル裏を分解する必要があります。従って、自分でやろうとせず、購入した販売店やメーカーサービスまで相談しましょう。有料にはなりますが、プロに任せるべき内容です。定期的に行うことで、故障などを未然に防ぐこともできます。

NG行動7:医療機器を近くで使用する

本体や同梱されている付属品には、磁石が使用されており、ペースメーカーや水頭症治療用圧可変式シャントバルブなどの医療機器に影響を与える可能性があります。医療機器を使用している場合は使用環境に応じて、担当医師に相談しましょう。

節電には「節電モード」を活用!

節電には、テレビの機能として搭載されている「節電モード」を活用するのがおすすめ。最も簡単で、効果的な方法だと思います。取扱説明書を確認のうえ、設定しましょう。

テレビ節電イメージ出典:www.photo-ac.com

そのほかの節電法としては、テレビの電源を切る際はリモコンではなく、主電源を切る方がよいでしょう。日中は面倒だと思う方は、就寝前だけでも主電源を切る習慣を。一定の節電効果が期待できます。

また、画面の明るさや音量を必要以上に上げないことも、節電につながります。何気なく設定し、そのままにしているという場合は再度調節することをおすすめします。

今回は薄型テレビに関する7つのNG行動を紹介しました。普通にやっていたことがNGだった……という方は、今からでも使用法を改めましょう。節電法についても、ぜひご活用ください!

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