教えてくれたのは……総合家電エンジニア 本多宏行さん
テックマークジャパン株式会社業務部クレームチームエキスパート
家電全般、住宅設備、パソコン、車などの延長保証の修理精査業務に携わっている。
多種多様な家電製品の幅広い専門知識が必要となる「総合家電エンジニア(正式資格名称:家電製品総合エンジニア)」資格を保持。
スマホの寿命=バッテリーの寿命
「じつは、スマートフォン本体よりも、バッテリーの方が先にダメになってしまうことが多いんです。従って、バッテリーの寿命を縮めないことが、スマートフォンを長持ちさせることにつながります」と話すのは、総合家電エンジニアの本多さん。
バッテリーを長持ちさせるポイントは、充電の仕方にあるそう。そこで、本多さんに、スマートフォンの正しい充電の仕方を教えていただきます。
バッテリーの寿命は充電300回~500回?
バッテリーの大半は、リチウムイオン電池が使われており、その寿命の目安は充電回数とされています。
一般的に、300回から500回が目安です。ただし、これは残量0%から100%の満充電までを充電1回として測定されたもの。消費者が使用する場合は、この限りではありません。
残量20%で充電開始
リチウムイオン電池は残量20%以下を目安に、充電を開始するよう心掛けましょう。
0%まで使い切るとリチウムイオン電池の寿命を縮めてしまいます。10%を切ったら、使用を控えることをお勧めします。
また、常に100%を維持する必要もありません。100%を維持しつづけると高負荷状態で使用することになります。80%ほど充電されていれば充分です。
寝ている間に充電する場合はご注意を
夜、寝ている間にスマートフォンを充電すること、ありませんか?
最新のスマートフォンであれば、満充電になると充電を停止する機能が備わっていますが、すべてのスマートフォンがそうだとは限りません。
満充電になっても充電が停止しない場合は、充電のための通電が遮断されず、バッテリーの寿命を縮めることになります。まずは、お使いのスマートフォンの機能を確認しておきましょう。
「長持ちさせたくて、過度に充電していた」という人も多いのではないでしょうか? 間違った充電の仕方は、スマホの寿命を縮めてしまいます。さっそく今から、正しい方法を心がけましょう。