連載記事

知らなかった…じゃすまされない!事故を起こす前に知っておきたい“電気カーペットの7つのNGな使い方”#家電マメ知識31

家のこと

www.photo-ac.com
 知らなかった…じゃすまされない!事故を起こす前に知っておきたい“電気カーペットの7つのNGな使い方”

2023.02.13

足元をじんわり優しく温めてくれる電気カーペット。寒い時季の強い味方ですが、ただの敷物ではなく、あくまでも暖房器具。使い方を誤ると、大きな事故につながる危険性もあります。そこで、総合家電エンジニアの本多宏行さんに、電気カーペットのNGな使い方を教わります。あなたの使い方は間違っていませんか? この機会に、ぜひ見直してみましょう。

広告

連載:長く大切に使いたい!家電のマメ知識

教えてくれたのは……総合家電エンジニア 本多宏行さん

テックマークジャパン株式会社業務部クレームチームエキスパート
家電全般、住宅設備、パソコン、車などの延長保証の修理精査業務に携わっている。
多種多様な家電製品の幅広い専門知識が必要となる「総合家電エンジニア(正式資格名称:家電製品総合エンジニア)」資格を保持。

間違った使い方は、とっても危険

「電気カーペットは、室内の空気を汚さないことが最大のメリットだと思います。適切に取り扱えば安全性も高く、冷えがちな足元をしっかり温めてくれます」と話すのは、総合家電エンジニアの本多宏行さん。しかし、間違った使い方をすると、火災や感電など、重大な事故につながる危険性もあると本多さんは話します。

そこで今回は、電気カーペットにまつわる、絶対にやってはいけないNG行為を本多さんに教わります。

NG行為1:飲み物をこぼしたまま放置

「電気カーペットに飲み物をこぼしてしまった!」という経験ありませんか? フローリング調の電気カーペットなどの場合は、すぐに拭き取るだけでOKです。
絨毯タイプの場合は、乾燥しないうちに、ぬるま湯でぬらした布をしっかり絞ってから、拭き取りましょう。その後はすぐに陰干しして、しっかり乾燥させてください。
そのまま放置すると、加熱乾燥によってヒーター部に沿う形状のシミが浮き出てしまったり、絨毯の形状が変形したりといった不具合が生じます。

操作パネルに飲み物などがこぼれた場合は、直ちに使用を停止しましょう。購入先の販売店、またはメーカーサービスまで連絡のうえ、指示に従ってください。発煙や発火の原因となり、重大な事故に発展する恐れがあります。

NG行為2:使っていないときもコンセントにさしっぱなし

コンセント出典:www.photo-ac.com

使用しないときは、かならず電源プラグをコンセントから抜いてください。
コンセントに挿したまま放置すると、絶縁性能低下などによって、火災や感電の原因になることもあります。

NG行為3:スプレー缶を上に置く

スプレー出典:www.photo-ac.com

スプレー缶などを電気カーペットの上や近くに放置すると、缶内部の圧力が上がって爆発する場合があります。特に、ヘアスプレーは要注意。何気なく置いておく、というようなことがないよう、十分にお気をつけください。

NG行為4:ペットと一緒に使用する

ねこ出典:www.photo-ac.com

ペットのいる部屋で電気カーペットを使用することは絶対にやめてください。ペットが電源コードを傷付けることも考えられますし、尿が操作パネルにかかると、発煙や発火の原因になります。

NG行為5:上にテーブルやソファーを直に置く

電気カーペットの上に、テーブルやソファーを置いている方もいらっしゃると思います。その場合は、テーブルやソファーの脚に、当て板を据えるなどの対応が必要なことも。取扱説明書を熟読のうえ、正しく設置してください。

NG行為6:乳幼児、お年寄りが単独で使用する

赤ちゃん出典:www.photo-ac.com

乳幼児、お年寄り、ご病人、皮膚の弱い方などが使用する際は、注意が必要です。
低い温度に設定されていても、同じ態勢のまま長時間過ごすと、低温火傷する危険があります。他の誰かが近くで見守るなどの配慮が必要だと思います。ときどき体勢を変えることをお忘れなく。

NG行為7:就寝用の暖房器具として使う

前述のとおり、電気カーペットの上で、同じ体勢のまま長時間過ごすと危険です。電気カーペットを就寝用の暖房器具として使用するのは、もちろんNG。昼寝についても同様です。
低温火傷してしまうリスクも考えられるため気をつけて使用しましょう。


いかがでしたか? 「これまで、何気なくやっていた行為がNGだった!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか? お心当たりのある方は、今すぐに使い方を改めることが肝心です。

広告
saitaとは

連載記事

長く大切に使いたい!家電のマメ知識

広告