教えてくれたのは……総合家電エンジニア 本多宏行さん
テックマークジャパン株式会社業務部クレームチームエキスパート
家電全般、住宅設備、パソコン、車などの延長保証の修理精査業務に携わっている。
多種多様な家電製品の幅広い専門知識が必要となる「総合家電エンジニア(正式資格名称:家電製品総合エンジニア)」資格を保持。
NG行為1:便器にトイレ用洗剤や消毒剤を付着させたまま放置
便器のお手入れにトイレ用洗剤や消毒剤などを使用する場合は、長くても3分以内に洗い流し、その後は最低でも60分以上は便座と便蓋、さらにトイレのドアを開けたままにしておきましょう。
トイレ用洗剤などに含まれる気化ガスが、温水洗浄便座の本体内部に入り込み、故障の原因となります。
また、トイレ用洗剤が付着したままにしておくと、温水洗浄便座だけに留まらず、便器にも不具合が生じる可能性もあります。使用後は、速やかに、確実に拭き取るようにしましょう。
NG行為2:電源プラグをさしたまま放置
温水洗浄便座の本体や便座、便蓋だけに目を向けがちですが、電源プラグの手入れも必要です。
月に一回を目安に、コンセントから抜いて乾いたやわらかい布で拭くようにしましょう。
NG行為3:子どもをトイレで遊ばせる
小さな子どもが温水洗浄便座で遊んでいることはありませんか?
便座や便蓋の上に乗って遊ぶのは、もちろんNGですが、子どもの細い指は温風吹出口に容易に入り込むかもしれませんし、火傷や感電の可能性もあります。
子どもが危険な行為をしないよう、分かりやすく教えてあげましょう。
NG行為4:不具合があるのに使用を続ける
温水洗浄便座は電気製品です。不具合がありながらも使い続けることは御法度です。また、購入してから10年以上たっている場合は、買い替えるのがおすすめです。
使い勝手や機能だけでなく、省エネ性能も大きく向上しています。買い替えをご検討のさいは、お近くの販売店またはメーカーまでご相談ください。
「NG行為を意外とやっていたかも……」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。お心あたりのある方は、これを機に、温水洗浄便座の使い方を見直してみてくださいね。