教えてくれたのは……総合家電エンジニア 本多宏行さん
テックマークジャパン株式会社業務部クレームチームエキスパート
家電全般、住宅設備、パソコン、車などの延長保証の修理精査業務に携わっている。
多種多様な家電製品の幅広い専門知識が必要となる「総合家電エンジニア(正式資格名称:家電製品総合エンジニア)」資格を保持。
オーブントースター3つの節電ポイント
「トースターにも、いろいろな種類があるんですよ」と本多さん。たとえば、トースター庫内上下に遠赤外線ヒーターが備わっている「オーブントースター」や、熱風を循環させることで食材を均一に加熱する「コンベクション式トースター」、焼き上がったパンがはね上がる「ポップアップ式トースター」など、じつに多様な種類が販売されています。今回は、オーソドックスな「オーブントースター」の節電ヒントについて教えてもらいました。
目的のサイズに合ったトースターを選ぶ
「消費電力は、庫内の容量に比例すると考えていいでしょう。容量の大きいトースターはいろいろな調理ができて便利な反面、消費電力は大きくなります。トースターでどんな調理をしたいのか考えたうえで、目的に合ったトースターを選びましょう」(本多さん)
同時調理を活用する
「取扱説明書を熟読したうえで、異なる食材を同時に調理できるようなら、ぜひとも活用しましょう。加熱時間や調理時間を短縮することが期待でき、節電にもつながります」(本多さん)
必要以上に加熱しない
「必要以上の加熱を避けることは、トースターの正しい取り扱い方であり、ほどよい加熱具合に抑えることで、節電効果を期待できます。使用中はしっかり庫内を確認して、必要以上に加熱しないようにしましょう」(本多さん)
トースターを長持ちさせる3つの秘訣
「必要以上の加熱を避けること」は、トースターを長持ちさせるうえでも「鉄則」だと本多さんは話します。
「食パン、バターロール、クッキー、おもちなどの焦げやすい食材や、油脂加工された食材などは、加熱しすぎると発火する恐れがあります。安全面での心配はもちろんのこと、発火はトースターの故障にもつながります。必要以上の加熱を避けることは、トースターを長持ちさせるうえでも大切です」
最後に、本多さんにトースターを長持ちさせる3つのコツを教えてもらいました。
「トースターを長持ちさせるためには、
- 使用後のお手入れをおろそかにしないこと
- 汚れに気が付いたらすぐにお手入れすること
- 取扱説明書を熟読のうえ、正しい方法でお手入れすること
この3点に尽きるといえるでしょう。ぜひご家庭でもお試しください」
次回は、どれくらいの頻度で、どのパーツをどんなふうにお手入れするのか、具体的なトースターのケア方法をご紹介します!