どうしても洗濯物がにおうときは、“お湯+洗剤につけ置き”で解決!
中村さんによると、「洗濯物のにおいは、汚れが落ちているかどうかのバロメーター」。
洗濯物をいいにおいに乾かすためには、お湯を使ってしっかり洗うこと、なるべく5時間以内に乾かすことが大切だとうかがいました。
この2つのポイントに気をつけたけれども、やっぱりなんだかイヤなにおいが…という場合はどうしたらよいのでしょうか?
「どうしてもにおってしまうアイテムがある場合は、洗剤を40℃ほどのお湯に溶かして、そこにつけ置きしてみるのがおすすめです。とくに梅雨どきは、洗濯する前に湿っているものをつけ置きしておくと効果的。たとえば、ハンドタオルや、汗で湿ったインナーは、洗濯する前の時点で湿っているため、雑菌が繁殖しやすい状態です。洗濯機に入れる前に、洗剤を溶かしたお湯でつけ置きすると、解決しますよ。酸素系タイプの漂白剤を併用するとより効果的です」
スウェットパンツやジーンズは、裏返してから干す!
一年中、部屋干しをしていると話す中村さん。シーツやバスタオルのような面積の大きい洗濯物や、ズボンのような乾きにくいものは、どうやって干しているのでしょうか?
「生地が重なっている場所があると、洗濯物は乾きにくくなります。まんべんなく乾かすためには、できるだけ表面積を広げるようにして乾かすのがポイントです。
たとえばバスタオルやシーツは、ピンチハンガーを使って、蛇腹干しにして、なるべく広げるように干すのがおすすめです。
スウェットパンツやジーンズなどは、裏返してから干しましょう。ズボン類はポケットまわりの生地が多いので、裏返すことで乾きやすくなります」
専用のつけ置き洗剤がなくても、洗濯物をいいにおいに仕上げることはできるんですね。乾きにくいアイテムの干し方も、ぜひ取り入れてみてください♪
教えてくれたのは……洗濯家・中村祐一さん
1984年3月1日生まれ。
長野県伊那市のクリーニング会社「芳洗舎」3代目。「洗濯でセカイを変える」という信念のもと、日本中の家庭に洗濯を伝え続ける、日本を代表する洗濯家。多くの人がイメージし日々行っている洗濯は「洗濯風」だと説き、家庭における「洗濯」という文化の再定義に取り組む。これまでにのべ3000人を超える人々、芸能人、一部上場企業などへも洗濯に関するアドバイスを行う。
2014年には、洗濯教室を開催するための「センタクスタジオ」を、2018年には洗濯しやすい導線を追求した洗濯が主役の家「センタクアトリエ」を開設。2019年には、着る人、洗う人の個性にあわせて、さまざまな洗濯がデザインできるようなオリジナル洗剤を開発・販売。
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