教えてくれたのは……総合家電エンジニア 本多宏行さん
テックマークジャパン株式会社業務部クレームチームエキスパート
家電全般、住宅設備、パソコン、車などの延長保証の修理精査業務に携わっている。
多種多様な家電製品の幅広い専門知識が必要となる「総合家電エンジニア(正式資格名称:家電製品総合エンジニア)」資格を保持。
半年に1回、プロに点検してもらおう!
電動アシスト自転車のお手入れは、「まずは購入した販売店で、初回点検と定期点検をしっかり行うことが大切」と本多さん。初回点検は、購入から2ヶ月後が目安。「ボルトを締めたり、ワイヤーの再調整を行なったりすることで、自転車が持つ本来の性能を発揮できるようになる」とおっしゃいます。その後の定期点検は、半年ごとがおすすめ。
本多さん「購入した販売店などで、消耗部品の点検や、不具合が発生していないかなど、自転車技士にしっかり点検してもらいましょう。また、ブレーキワイヤーは、異常が見受けられなくても2年ごとに交換するのがおすすめ。購入された販売店で相談しましょう」
家庭でできる電動アシスト自転車のお手入れとは?
電動アシスト自転車の家庭におけるお手入れは、「気づいたときにやるのがおすすめ」と本多さん。家庭でメンテナンスするときは、以下のポイントに注意しましょう。
ポイント1 :水をかけるのは絶対NG!
電動アシスト自転車に水をかける行為はご法度! 絶対NGとまず認識しましょう。
ポイント2:汚れはやわらかいタオルにワックスをつけて磨く
自転車のフレーム部分や塗装面に小さな損傷や、汚れがついているときは、やわらかいタオルに少量のワックスをつけて磨きましょう。このとき、タイヤやブレーキシューなどのゴム類にワックスが付着しないよう注意! また、つや消し・マット塗装部分にワックスを付けると、塗装が研磨されて光沢が生じる場合もあるので、気をつけましょう。
ポイント3:オイルをさす
ブレーキレバーのワイヤー取り付け部や、チェーンとチェーンテンショナー、スタンドロックレバー、盗難防止サークルロックのお手入れには、機械用油があると非常に便利です。注油することで、金属と金属とのすべりがよくなり、不具合の予防としても効果があります。機械油は、ホームセンターなどで購入することができますよ。
日々のこまめなお手入れがスムーズな運転につながり、ひいては故障予防になることも。本多さんのアドバイスを参考に、お気に入りの電動アシスト自転車を長くきれいに使いましょう!