教えてくれたのは……総合家電エンジニア 本多宏行さん
テックマークジャパン株式会社業務部クレームチームチーフ。家電全般、住宅設備、パソコン、車などの延長保証の修理精査業務に携わっている。多種多様な家電製品の幅広い専門知識が必要となる「総合家電エンジニア(正式資格名称:家電製品総合エンジニア)」資格を保持。
フィルターをこまめに掃除
フィルターにゴミや汚れが詰まると、吸引力が低下します。
「こまめなフィルターのお手入れが、吸引力の持続と掃除機を長持ちさせるためのポイントです」と、本多さんは指摘します。
続いて、掃除機の賢いかけ方を教わります。
掃除機は、引く時に吸引力が高まる
「機種によって異なるので一概には言えませんが、一般的な床ノズルは、押す時よりも引く時のほうが吸引力が高まります」と本多さん。
掃除機は、押して床ノズルが前進する時にゴミやホコリを掻きあげ、引いて床ノズルが後退する時に、ゴミやホコリを吸い取ります。
絨毯を掃除しにくい時は、延長管を立てる方向へ操作
床ノズルが自走式の場合、絨毯の種類によって、床ノズルが前屈みになり、動かしにくくなることがあるそうです。
そんな時は、延長管を立てる方向へ操作すると、動かしやすくなります。
さらに、絨毯の毛並みに沿わせると快適に動かすことができます。
細かい溝の掃除は、自走式床ノズルがオススメ
フローリングの隙間など、細かい溝はゴミを吸い取りにくいもの。
それを解決するために、本多さんがオススメするのが、床ノズルが自走式のもの。
床ノズルに内蔵されているモーターがブラシを回転させ、隙間の奥に入り込んだゴミも掻き出します。
愛情をもって掃除機を扱う
「掃除機に限ったことではありませんが、人の手で何かを操作する際は、その時の感情が伝わりやすいものです」と、本多さん。
例えば、子ども部屋を掃除している時に、おもちゃが散乱していると、「いつも片付けなさいと言っているでしょ!」と、イラッとする。そうした感情が、掃除機の操作に影響します。
床ノズルが壁に強く当てられ悲鳴を上げていませんか? 電源コードが引っ張られて悲鳴を上げていませんか?
「その時の感情の矛先を、家電製品にぶつけるのは、やめましょう。愛情を持って取り扱うことが、製品を長持ちさせることにつながると思います」
今回は、掃除機を賢く使う方法を教わりました。日頃のお手入れや掃除する際の心がけで、掃除機を大切に、長く使いたいですね。