乾燥機能の使い方が、節電のコツ!
洗いもののストレスがグッと減る「食器洗い乾燥機」。食器を自動で洗って、乾かしてくれる便利さが魅力ですが、一方で消費電力が大きいという面も。
「食洗機は、食器を乾かすためにヒーターを熱源にしています。そのため、乾燥機能を使うときに大きな電力が必要になります」と本多さんは話します。
では、消費電力を抑えながら食洗機を使う方法はあるのでしょうか? 本多さんが考える3つの方法を紹介します。
「節電モード」を利用する
「もっともおすすめなのは、『節電モード』を活用することです。乾燥時にヒーターを使わず、温水で洗浄したときの余熱を送風に活用するので、消費電力を抑えられます。油汚れが少ない食器や耐熱温度の低い食器に活用するなど、節電の定義や解釈はメーカー各社それぞれですが、各メーカーは技術力を結集して省エネ性能の向上に取り組んでいるので、ぜひ利用してください」
「予約モード」を活用して、電気代の安い時間帯に使用する
「深夜の電気料金が安価となる電気料金プランに契約している場合は、ぜひ『予約モード』の活用を。電気料金が安くなる時間帯に運転を開始するように設定しましょう」
乾燥機能は極力使わずに、自然乾燥させる
「時間に余裕があるときは、乾燥機能は極力使わずに自然乾燥させたり、手拭きしたりするのも有効です」
食器を「正しい置き場所」に置くと、洗い残しが少なくなる!
「お皿に残った汚れが気になるときは、食器の置き場所を見直してみて」と話す本多さん。
「食洗機は、お皿の設置場所が決まっています。食洗機の本領を発揮させるため、また予期せぬ故障を防ぐためにも、食器は『正しい置き場所』に置きましょう。食器それぞれに適した置き場所は、取扱説明書に記載されています。ぜひ一度確認してください」
長く使うために、ここに気をつけよう!
そのほか、食洗機を使うときの注意ポイントを本多さんに教えてもらいました。
フィルターは、使うたびにお手入れを!
「食材カスを溜めるフィルターは、使用の都度洗いましょう。放置すると、洗浄効果の低下や故障の原因になります」
庫内は定期的に掃除する
「食洗機庫内の汚れは、定期的にお手入れしましょう。『庫内洗浄モード』がある場合は、ぜひ活用してください」
食洗機対応の食器かどうか、事前にチェックする
「必ず食洗機対応の食器かどうかを確認しましょう。とくにプラスチック等の保存容器は、素材によっては熱で溶けてしまうことがあります。故障の原因になるので、使用前に確認を」
教えてくれたのは
総合家電エンジニア 本多宏行さん
テックマークジャパン株式会社業務部クレームチームチーフ
大手自動車ディーラーでメカニックを経験した後、1999年に延長保証会社・テックマークジャパンへ入社。一貫して、延長保証の修理精査業務に携わっている。取り扱い製品は、家電全般、住宅設備(給湯器、換気扇、温水洗浄便座等)、パソコン、車など多岐に渡る。多種多様な家電製品の幅広い専門知識が必要となる「総合家電エンジニア(正式資格名称:家電製品総合エンジニア)」資格を保持し、チームを牽引する。
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