教えてくれたのは……総合家電エンジニア 本多宏行さん
テックマークジャパン株式会社業務部クレームチームエキスパート
家電全般、住宅設備、パソコン、車などの延長保証の修理精査業務に携わっている。
多種多様な家電製品の幅広い専門知識が必要となる「総合家電エンジニア(正式資格名称:家電製品総合エンジニア)」資格を保持。
Q:バッテリーは、常にMAXに充電したほうがいい?
電動アシスト自転車の充電池は、充電を完了すると充電器のランプが消灯するなど、充電完了を知らせるための仕組みが備わっています。充電完了を確かめてから、充電器から取り外すようにしましょう。
ちなみに、充電池の残量がゼロになるまで使用することや、過剰なつぎ足し充電は、充電池の寿命を縮めることも、知っておきましょう。
Q:バッテリーが切れるスピードがはやくなっている気が……どうしたらいい?
明らかに充電池の減りがはやいときは、使用を止めて購入した販売店に相談しましょう。故障個所が広がる可能性もあるので、使い続けないようにしてください。また、減りがはやくなった充電池は、充電時に手で触れられないほど熱くなることがあります。決して充電はせず、購入した販売店に相談してください。
ちなみに、充電池自体の温度が上がると、アシストする力が低下することもあります。また、充電池の温度が下がり過ぎても、アシストする力は低下します。充電池は、20〜25℃くらいの室内に保管するようにすると、アシスト力の低下を軽減させることができるでしょう。
Q:バッテリーはどれくらいで交換したらいいでしょうか?
リチウムイオン電池の寿命は、3年、もしくは充電回数が700回を超えたときが目安です。充電池は消耗品。いずれかの基準に達したときは、交換時期を迎えていると考えましょう。
Q:子どもを乗せると、重さでバランスを崩しやすくなります。バランスを上手にとる方法はありますか?
車体が重くなると、うまく操作できなくなりますよね。無理をすると転倒してしまうかもしれません。お子さんを乗せているときの安全策を考えてみましょう。
子どもを乗せる前に、自転車を進行方向に向ける
方向転換は、お子さんや荷物をのせる前に行い、そのあと子どもや荷物を自転車にのせましょう。方向転換中の転倒を避けやすくなります。
路面の状態が悪いところは、降車して押す
路面状態が悪いところでは、無理をせず、自転車から降りて押すようにしましょう。両手で左右のハンドルをしっかり持ち、サドルに腰あたりをあてて自転車の重みをからだでも支えるようにすると、転倒を避けやすくなります。
急ハンドル・急ブレーキはご法度!
ハンドルを切るときは、自転車を大回りさせるようにゆっくりハンドルを切りましょう。すべての行為で「急」という文字が付かないように操作することが大事です。
パワフルな移動ツールだからこそ、注意ポイントに気をつけて、安全に、快適に。電動アシスト自転車を上手に使って、おでかけを楽しみましょう!