教えてくれたのは……総合家電エンジニア 本多宏行さん
テックマークジャパン株式会社業務部クレームチームエキスパート。
家電全般、住宅設備、パソコン、車などの延長保証の修理精査業務に携わっている。
多種多様な家電製品の幅広い専門知識が必要となる「総合家電エンジニア(正式資格名称:家電製品総合エンジニア)」資格を保持。
便利だけど、注意点も
時計としての機能のほか、スマホと連携して通知を受けとったり、電子マネーで決済ができたり、心拍数を測れたりとさまざまな機能があるスマートウォッチ。近年、急激に人気が高まっていて、さまざまなモデルが発売されています。スマートウォッチを使い始めたばかり、またはこれから購入するという方も多いのではないでしょうか。総合家電エンジニアの本多宏行さんによると、スマートウォッチは便利な反面、注意点もあるそうです。
「スマートウォッチは機種によって、機能がかなり異なりますし、正しく使わないと、せっかくのパフォーマンスが発揮されません」と、本多さん。
そこで今回は、スマートウォッチを使う前に知っておきたい使用上の注意点、さらに、オススメの便利機能について、本多さんに教わります。機種選びや実際に使用する際に、ぜひ参考にしてみてください!
やってはいけない4つのNG行動
NG行動1:アップデートせずに使用
スマートウォッチが最高のパフォーマンスを発揮するには、常に最新のアプリケーションとソフトウェアにアップデートしておくことが大切です。アップデートが適切に行われているか、随時チェックするようにしましょう。
NG行動2:手入れしない
ストラップにシリコンやゴム、金属が使われている場合は、使用するたびに乾拭きする習慣を。汚れがひどい場合は、水拭きが効果的です。汚れがひどくなると、臭いの原因にもなりますし、取り除くのが難しくなります。
NG行動3:間違ったネットワーク接続で使用
BluetoothやWi-Fi、モバイルネットワークに接続しないと、使用できないアプリケーションや機能もあります。取扱説明書に従って、正しいネットワーク接続を行いましょう。
NG行動4:スマホを携帯しない
スマートウォッチは、Bluetoothでの接続が基本なので、通信料金はかかりません。電気通信サービスを提供する「通信キャリア」の電波を使用しないため、0円ということです。
ただし、スマートウォッチは基本的に、単独ではインターネット回線に接続できません。データ通信を行うには、Bluetoothでスマートフォンと連携することが必要です。そのため、スマートウォッチのそばにはスマートフォンが不可欠。使用の際は、スマートフォンも、忘れずに持ち歩きましょう。
スマホなしで使える機種も!?
スマートウォッチは機種によって、単独でWi-Fi接続して通信できるものや、LTE回線に単独で接続できるものもあります。LTEとは、通信キャリアが提供する各種サービスのひとつ。LTE回線を利用すると、スマートフォンと同じ電話番号で通話できるなど、メリットも大きい反面、BluetoothやWi-Fiとは異なり、通信料金は有料になります。
また、LTE回線に対応するスマートウォッチのeSIMは、通信が不安定になることも。これは、仮想移動体が、大手通信キャリアから回線を借りて連携するためです。
スマートウォッチで健康管理も!
スマートウォッチのなかには、健康管理に特化したモデルもあります。生理周期の記録や一日の活動記録、睡眠時間の計測、さらに、血圧や心電図の測定までできるものも。健康のために運動を始めたいという方は、スマートウォッチがあると、より楽しみながら取り組めそうですね。
暮らしを便利にしてくれるスマートウォッチ。使い始めたばかりの方やこれから購入したいと考えている方は、紹介した内容をぜひ参考にしてみてくださいね!