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イヤホンをアルコールで拭くのはNG! やってはいけない「イヤホン」4つのNG行動#家電マメ知識40

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2023.10.14

ワイヤレスタイプの普及により、移動中やエクササイズ中、自宅でなど、ますます活躍する場面が増えている「イヤホン」。少しでも寿命を長くするためには、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか。総合家電エンジニアの本多宏行さんに、イヤホンの正しい扱い方を教えていただきます。

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連載:長く大切に使いたい!家電のマメ知識

教えてくれたのは……総合家電エンジニア 本多宏行さん

テックマークジャパン株式会社業務部クレームチームエキスパート。
家電全般、住宅設備、パソコン、車などの延長保証の修理精査業務に携わっている。
多種多様な家電製品の幅広い専門知識が必要となる「総合家電エンジニア(正式資格名称:家電製品総合エンジニア)」資格を保持。

ワイヤレスイヤホンのおすすめは?

「現在のイヤホンの主流は、『左右独立型フルワイヤレスイヤホン』ではないでしょうか」と話すのは、総合家電エンジニアの本多宏行さん。左右独立型フルワイヤレスイヤホンは、コンパクトかつ軽量で、コードを気にせず、通勤に通学や運動など、さまざまな環境で使用できるのが最大のメリットだそうです。

イヤホン出典:stock.adobe.com左上や下のようなタイプが「左右独立型フルワイヤレスイヤホン」。左上のような耳に引っ掛ける「インナーイヤー型」と、下のような耳の穴に押し込む「カナル型」がある。右上の「左右一体型」は、左右のイヤホンはコードでつながっているものの、事実上のワイヤレスタイプとして使用できる。

「左右独立型のデメリットは、耳のサイズが合わないと外れて落下してしまうこと。必ず自分の耳に合ったものを使いましょう。左右独立型の『インナーイヤー型』は、耳の穴に入れ込む『カナルタイプ』では味わえない開放感が抜群である一方、遮音性が劣る傾向があります。『インナーイヤー型』を使用するときは、音量には注意が必要です。

イヤホン部分が外れるのが気になる場合は、左右のイヤホンがコードでつながっている『左右一体型イヤホン』もあります。左右独立型フルワイヤレスイヤホンのようにイヤホン部位が外れても地面などへの落下を防ぐことができます。しかしながら、サイズが大きく収納に苦労したり、コードが絡まってしまったり、最悪は断線する危険性もあり、取り扱いには細心の注意が必要です」(本多さん)

では、お気に入りのイヤホンを長く使い続けるには、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか。本多さんに教えてもらった、ワイヤレスイヤホンの4つの「NG行動」について紹介します。

NG行動1:石けんの泡や油分が付着した手でさわる

泡出典:stock.adobe.com

使用されるイヤホンの防水機能の高さを示す「防水保護等級」を取扱説明書などから確認しておきましょう。 仮に耐水性の高い製品だったとしても、石けんの泡や油分が付着している手でさわるのはNG。故障の原因になりかねないので、避けましょう。
また、ダイビングや水泳などで長時間使用するのは避け、使用後は充電端子が濡れたまま放置せず、やわらかい布などで水けを拭き取るようにしましょう。

NG行動2:充電ケースや充電コードを水につける

イヤホン出典:stock.adobe.com

付属の充電ケースや充電コードを、水がかかる可能性がある場所で使ったり、保管したりするのはご法度! たとえ防水保護等級が高かったとしても、適用されているのはイヤホン本体のみで、充電ケースや充電コードは防水機能を満たしていないことがほとんどです。充電ケースや充電コードは、水まわりには置かないようにしましょう。
また、もし本体を含めて水がかかったとしても、ドライヤーの熱風を当てて乾燥させるのはNG。熱により変形して故障の原因になるので避けてください。

NG行動3:汚れをアルコールで拭き取る

消毒出典:stock.adobe.com

イヤホンに付着した汚れを取るときに、アルコールを使用するのは×! アルコール、シンナー、ベンジンの使用は、イヤホン表面の仕上げ加工を傷つけ、故障の原因になります。
イヤホンのお手入れは、汚れている箇所を乾いたやわらかい布でやさしく、ていねいに乾拭きするのが基本。汚れがひどい場合は、中性洗剤をぬるま湯で希釈したものをやわらかい布に含ませ、ぎゅっと絞ってから汚れを拭きとり、仕上げに乾拭きするといいでしょう。

NG行動4:無線機器NGエリアで使用する

エリア出典:stock.adobe.com

無線機器の使用を禁止された区域では、ワイヤレスイヤホンの電源を必ず切りましょう。医療機器や人命に、直接的または間接的な影響を及ぼす恐れがあるので、ルールは厳守して。取扱説明書を熟読して、事前に注意事項を確認することが大切です。

バッテリーを長持ちさせるコツは「電源をこまめに切ること」

イヤホン出典:stock.adobe.com

ワイヤレスイヤホンを使用していないときは、こまめに電源を切るのがおすすめです。ノイズキャンセル機能などが不必要に働くのを避けることができ、バッテリー持続時間を長持ちさせることができるでしょう。電源の切り方は、取扱説明書で確認しましょう。
そのほか、「必要以上に音量を上げない」「リモコン操作を必要最低限に抑える」ことも、バッテリーを持続させる秘訣です。

本多さんが教えてくれたNG行動を避けることで、故障の原因を少しでも減らすことができるといいですね。バッテリーの持続時間を長持ちさせるコツも、ぜひお試しください!

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