細かいものや水分が故障の原因に。ロボット掃除機は使う前に床の上をチェック!
最近、使用している家庭が増えている「ロボット掃除機」。魅力はなんと言っても手軽さですよね。本多さんは、「忙しい毎日の中で掃除機をかける時間がなかなか見つけられないようなときに重宝します」と話します。
その一方で、「あくまで個人的な見解になりますが……」と前置きしたうえで、次のように続けます。
「すべての場所を掃除しきれない面もあるので、定期的にキャニスター式やスティックタイプの掃除機を使ったお掃除が必要になるかと思います。ロボット掃除機は日々の家事をサポートしてくれるものと考えて使うといいと思いますよ」
使うときは、部屋に誰もいなくなってしばらく経ってから作動させるのがコツ。
「空気中に舞っているホコリが床に落ちたころに掃除をスタートさせると、ロボット掃除機の真骨頂が発揮されます!」
使うときは、あらかじめ床に小物やアクセサリー、硬貨などロボット掃除機が吸い込みそうな細かいものが落ちていないかチェックしましょう。意外と盲点なのが、こぼれた水やペットの排泄物。吸い込むと故障の原因になります。長く使うためにも、使用前の床のチェックはお忘れなく!
ロボット掃除機のポイント
- 掃除機をかける時間がないほど忙しいときに重宝する。
- 部屋に誰もいないときでも使えて便利。
- 家族が出かけて一定時間が経ってから作動するように設定するのがおすすめ。
- 細かいところはキャニスター式・スティック式の掃除機を使った掃除が必要。
- 使う前は、床にものがないかチェックを!
根強い人気のキャニスター式。フィルターを水洗いして気持ちよく掃除を
昔ながらのフォルムをしたキャニスター式の掃除機。ゴミを集める方式によって大きく2つに分けられると本多さんは話します。
紙パック方式
- 吸い込んだゴミを専用の紙パックに集めるタイプ。
- 紙パックを購入する必要があるが、紙パックごと捨てられて衛生的。
サイクロン方式
- 吸い込んだゴミを本体のダストボックスに集めるタイプ。
- 紙パックを用意する必要がなく、繰り返し使えて経済的。
「どちらも各種フィルターを水洗いできるものが多いので、汚れが気になるときは流水で落としてから風通しのいい場所で陰干しして自然乾燥させましょう。天日干しとドライヤーなどによる熱風乾燥はNG! 変質・変形などの原因になることがあるので、避けましょう。
また、サイクロン方式の機種の中には、ダストボックスも水洗いできるものがあります。ただ、水洗いNGの場合もあるので、取扱説明書を熟読のうえお手入れしてください」
充電式のスティックタイプは、電池残量を10%以上にキープして!
「手軽に持ち運べて、コードを気にせず使うことができて便利!」と本多さんが話すのが、充電式スティックタイプの掃除機。こちらも紙パック方式とサイクロン方式があり、メリット・デメリットはキャニスター式と同じとのこと。
スティックタイプで気をつけたいのは、充電池のバッテリー残量についてです。
「このタイプの掃除機は、ほとんどがリチウムイオン充電池を採用しています。リチウムイオン充電池は、電池の残量を10%未満にしないことが鉄則。ゼロまで使い切ってしまうと、充電池の寿命を縮めることになります。電池残量の警告ランプが点灯したら、すぐに使用をストップして充電しましょう」
充電式スティックタイプのポイント
- 電源コードを気にせず、手軽に持ち運べて便利。
- 電池残量に注意が必要。10%未満にしないことが大切。
- 1ヶ月以上使わないときは、70%前後まで充電してから保管するのがおすすめ。
総合家電エンジニアが伝授!掃除機の節電テクニック
最後に、どのタイプの掃除機にも共通する“節電テクニック”を、本多さんに教えてもらいました。
ワイパー→掃除機の順にかけると節電に!
「あらかじめワイパーやモップ、雑巾で拭き掃除しておくと効果的! 掃除機の吸引力が『弱』でもよくなり、節電効果は絶大です!」
掃除機に溜まったゴミは定期的に捨てる
「掃除機は、吸引力を一定に保つことが大事です。ゴミが満タンの状態で使い続けると、吸引力が低下したり、無駄な電力が必要になります。また、故障の原因になることも。吸い込んだゴミは定期的に捨てて、掃除機本来の性能を充分に発揮できるようにしましょう」
教えてくれたのは
総合家電エンジニア 本多宏行さん
テックマークジャパン株式会社業務部クレームチームチーフ
大手自動車ディーラーでメカニックを経験した後、1999年に延長保証会社・テックマークジャパンへ入社。一貫して、延長保証の修理精査業務に携わっている。取り扱い製品は、家電全般、住宅設備(給湯器、換気扇、温水洗浄便座等)、パソコン、車など多岐に渡る。多種多様な家電製品の幅広い専門知識が必要となる「総合家電エンジニア(正式資格名称:家電製品総合エンジニア)」資格を保持し、チームを牽引する。
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