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電気カーペットを天日干し…はNG!電気カーペットを長持ちさせる「正しいお手入れ方法」とは#家電マメ知識30

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 電気カーペットを天日干し…はNG!電気カーペットを長持ちさせる「正しいお手入れ方法」とは

2023.02.10

寒い時季に重宝する電気カーペットですが、きちんとお手入れをしていますか? なかには「気になってはいるけど、やり方がわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。総合家電エンジニアの本多宏行さんによると、電気カーペットは適切な手入れをしないと、製品の寿命を縮めたり、事故につながったりする危険もあるそう。そこで、本多さんに電気カーペットを安全に、長く使うための正しいお手入れ法を教わります。

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連載:長く大切に使いたい!家電のマメ知識

教えてくれたのは……総合家電エンジニア 本多宏行さん

テックマークジャパン株式会社業務部クレームチームエキスパート
家電全般、住宅設備、パソコン、車などの延長保証の修理精査業務に携わっている。
多種多様な家電製品の幅広い専門知識が必要となる「総合家電エンジニア(正式資格名称:家電製品総合エンジニア)」資格を保持。

購入から5年で定期点検を

冬場は、エアコンやストーブでは足元が冷えることも……。そんなときに重宝する電気カーペットですが、お手入れはしていますか? 「電気カーペットは、メーカー各社から、定期点検が推奨されています」と話すのは、総合家電エンジニアの本多宏行さん。
点検時期の目安は、購入から5年。定期点検を受けずに使い続けると、異常通電が発生し、重大な事故に発展する恐れもあるそうです。

「しかし現実には、その必要性が、消費者向けに広まっていない印象を強く受けます」と、本多さん。点検については、取扱説明書にも書かれているので、自分でできる項目だけでも、定期的に点検することが必要だそう。

「また、電気カーペットの補修用性能部品の保有期間は、製造打ち切りから6年が目安です。 ですので、お使いのモデルの製造が打ち切られてから6年以上が経過すると、故障しても、修理できなくなる可能性があります」と、本多さんは話します。

定期点検を実行したうえで、日頃から行うべき正しいお手入れの仕方を、本多さんにお聞きしました。

操作パネルは乾拭きを

操作パネル出典:www.photo-ac.com

電気カーペットをお手入れする際は、まず、電源プラグを必ずコンセントから抜きましょう。ヒーター部は、間違っても水洗いしないでください。故障の原因となります。

操作パネル部のお手入れは、乾拭きが絶対条件です。「強く絞ったタオルであれば大丈夫」などと考えずに、乾拭きを徹底してください。

電気カーペットのカバー部であれば、希釈した中性の台所用洗剤でお手入れすることが可能です。また、カバー部を洗濯機で洗う場合は、取扱説明書に従って正しく行いましょう。

天日干しはNG

日光出典:www.photo-ac.com

ヒーター部はもちろんのこと、カバー部も、天日干しは絶対にしないでください。紫外線によるダメージは、想像以上に大きいもの。
乾燥させる場合は、日光に当たらない場所で陰干しするなど、充分ご注意ください。

保管前にお手入れを

電気カーペットはあくまでも暖房器具であり、敷物ではありません。ですので、使用しない時期は保管する前に、取扱説明書に従って、ヒーター部とカバー部のお手入れをしましょう。そのうえで、ポリ袋や包装箱に入れ、湿気の少ない場所に収納します。

包装箱などに入れない場合は、ヒーター部に重いものなどを置かないようご注意ください。また、圧縮袋に入れて保管すると、ヒーター部が断線するなど、重大な事故に発展する危険も。

さらに、ナフタリンなどの防虫剤とともに保管するのもNG。操作パネルが損傷し、発煙や発火の原因となります。

電気カーペットの上に敷物を敷いたほうがいい?

カーペット出典:www.photo-ac.com

取扱説明書をよく確認したうえで、何も敷かずに使えるタイプであれば、敷物は不要でしょう。
低温火傷の恐れなどを考慮して、敷く必要がある場合は、電気カーペット対応とされた敷物を選んでください。

設定温度を必要以上に上げない

製品を長持ちさせるには、設定温度を必要以上に上げないことも大切。これは、電気のムダ使いを防ぐことにもつながります。

さらなる節電効果を得るには、取扱説明書を熟読のうえ、省エネモードを活用することが手っ取り早く、最も効果的です。特に、エアコンや温風機などと併用する場合や、春先や秋口など比較的気温が高い時期は、省エネモードを活用すると一段と効果的でしょう。


いかがでしたか? 電気カーペットの手入れを適切に行って、安全に長く使いたいですね。

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