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正しく使わないと発火する危険も!節電や長持ちにつながる。意外と知らない「正しいトースターの使い方」#家電マメ知識13

家のこと

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 トースターの使い方

2022.05.21

朝食準備やお菓子作りに大活躍の「トースター」。何かと重宝する家電ですが、意外と正しい扱い方って知らないですよね。今回は、トースターを使うときの節電のヒントと長持ちする使い方のコツを、総合家電エンジニアの本多宏行さんに教わります。

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連載:長く大切に使いたい!家電のマメ知識

教えてくれたのは……総合家電エンジニア 本多宏行さん

テックマークジャパン株式会社業務部クレームチームエキスパート
家電全般、住宅設備、パソコン、車などの延長保証の修理精査業務に携わっている。
多種多様な家電製品の幅広い専門知識が必要となる「総合家電エンジニア(正式資格名称:家電製品総合エンジニア)」資格を保持。

オーブントースター3つの節電ポイント

「トースターにも、いろいろな種類があるんですよ」と本多さん。たとえば、トースター庫内上下に遠赤外線ヒーターが備わっている「オーブントースター」や、熱風を循環させることで食材を均一に加熱する「コンベクション式トースター」、焼き上がったパンがはね上がる「ポップアップ式トースター」など、じつに多様な種類が販売されています。今回は、オーソドックスな「オーブントースター」の節電ヒントについて教えてもらいました。

目的のサイズに合ったトースターを選ぶ

オーブントースター出典:www.photo-ac.com

消費電力は、庫内の容量に比例すると考えていいでしょう。容量の大きいトースターはいろいろな調理ができて便利な反面、消費電力は大きくなります。トースターでどんな調理をしたいのか考えたうえで、目的に合ったトースターを選びましょう」(本多さん)

同時調理を活用する

同時調理出典:stock.adobe.com

「取扱説明書を熟読したうえで、異なる食材を同時に調理できるようなら、ぜひとも活用しましょう。加熱時間や調理時間を短縮することが期待でき、節電にもつながります」(本多さん)

必要以上に加熱しない

焦げたトースト出典:www.photo-ac.com

必要以上の加熱を避けることは、トースターの正しい取り扱い方であり、ほどよい加熱具合に抑えることで、節電効果を期待できます。使用中はしっかり庫内を確認して、必要以上に加熱しないようにしましょう」(本多さん)

トースターを長持ちさせる3つの秘訣

トースター出典:stock.adobe.com

「必要以上の加熱を避けること」は、トースターを長持ちさせるうえでも「鉄則」だと本多さんは話します。

「食パン、バターロール、クッキー、おもちなどの焦げやすい食材や、油脂加工された食材などは、加熱しすぎると発火する恐れがあります。安全面での心配はもちろんのこと、発火はトースターの故障にもつながります。必要以上の加熱を避けることは、トースターを長持ちさせるうえでも大切です

最後に、本多さんにトースターを長持ちさせる3つのコツを教えてもらいました。

「トースターを長持ちさせるためには、

  1. 使用後のお手入れをおろそかにしないこと
  2. 汚れに気が付いたらすぐにお手入れすること
  3. 取扱説明書を熟読のうえ、正しい方法でお手入れすること

この3点に尽きるといえるでしょう。ぜひご家庭でもお試しください」

次回は、どれくらいの頻度で、どのパーツをどんなふうにお手入れするのか、具体的なトースターのケア方法をご紹介します!

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著者

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saita編集部

saita編集部です。毎日が楽しくなる、心がラクになる、そんな情報をお届けします。

教えてくれた人

総合家電エンジニア 本多宏行

総合家電エンジニア 本多宏行

大手自動車ディーラーでメカニックを経験した後、1999年に延長保証会社・テックマークジャパンへ入社。一貫して、延長保証の修理精査業務に携わっている。取り扱い製品は、家電全般、住宅設備(給湯器、換気扇、温水洗浄便座等)、パソコン、車など多岐に渡る。多種多様な家電製品の幅広い専門知識が必要となる「総合家電エンジニア(正式資格名称:家電製品総合エンジニア)」資格を保持し、チームを牽引する。

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