教えてくれたのは……おそうじダイアリーさん
関東エリアを中心に、洗濯機分解清掃を行っている掃除のプロ。年間約600台近くの洗濯機をきれいに清掃している。YouTubeチャンネルの「おそうじダイアリー」では、家庭でできるかんたんな掃除方法を発信中。
洗濯機の気になる汚れ
今回は、洗濯機を分解せずにきれいにする方法をご紹介します。専門の業者に頼まなくても、自宅で自分でできるお手入れ方法です。
ご自身でかんたんにできる方法ですので、洗濯機は定期的にお手入れをしてください。
洗濯機の表面のかんたん掃除方法
まずは、キッチンペーパーと栗ピーラーを用意します。栗ピーラーはいろんなお掃除に万能に使えるのでおすすめです。
※お使いの洗濯機の種類やメーカーによっては、ふたの形式等が異なる場合があります。お使いの洗濯機の取扱説明書を確認のうえ、無理のない範囲で行ってください。
給水ホースの穴の汚れを落とす
給水ホースの穴は、ホースを外さなくても外しても、どちらでも掃除ができます。
掃除方法
1.給水ホースの穴のすき間にキッチンペーパーをあてて、栗ピーラーを差し込んでくるっと回す。
これで中のホコリやカビがきれいになります。ホコリだけではなくて、ホコリの中にカビが生息している場合があります。このような作業でしっかりホコリとカビを取っておくと、その胞子が繁殖しないのでおすすめです。
すき間やレールの部分の汚れを落とす
洗濯機にはすき間やレールの部分があります。
掃除方法
1.キッチンペーパーをあてて、扉の可動部分やすき間に栗ピーラーの刃に差し込む。
2.すっとスライドするように汚れを取る。
刃の向きはどちらでも結構です。刃が直接本体のプラスチックに触れないように、必ずキッチンペーパーをあてた状態で滑らせてください。
曲線の部分も行ってください。これだけで結構見違えるようにきれいになります。慣れてくるとかんたんな作業になります。これだけですっきりとした印象になりますよ。
洗濯機のふたの裏に穴ぼこがある場合
1.キッチンペーパーをあてて栗ピーラーを差し込んで汚れを落とす。
扉の表面部分を乾拭きする
最近の洗濯機はガラストップになっているので、ここは乾拭きでもきれいになります。
扉裏の汚れを落とす
扉の裏の部分は、かなり汚れている洗濯機が多いです。通常使うときに半開きにした状態にして使う場合が多いので完全に開くことが少ないと、扉の真裏に結構なカビが発生していたりします。
キッチンペーパーに拭き残してもいい洗剤を吹きつけて、拭き取っていくだけです。おすすめの洗剤は「スペースショット」という洗剤です。
扉の裏
扉の裏にカビが発生しますので、数カ月に1回はお手入れをしてください。
ぬれた状態のタオルは、ホコリや汚れが余計に塗り広がったりします。洗剤と乾いた状態のキッチンペーパーで汚れを取るのがおすすめです。
掃除方法
1.直接洗剤(スペースショット)を振りかけて、キッチンペーパーで拭き取る。
洗剤を汚れごと拭き取るイメージで掃除をします。入り組んだ部分はスペースショットをじゃぶじゃぶとかけると、非常に汚れが落ちやすいです。
洗濯機のふたと本体のすき間
扉のつけ根の部分は見落としがちです。ここは指が入らないすき間しかないので、どうやってきれいにしたらいいいのか……。
扉を少し閉めると、ちょうど指が入るすき間が空きます。
掃除方法
1.扉を少し閉めてできた部分にスペースショットをを吹きつけ、汚れをふやかす。
2.そのあとキッチンペーパーで拭き取る。
片手でかんたんに汚れが取れます。洗剤をしっかりとつけないと、汚れは落ちません。
洗濯槽のかんたん掃除術
洗濯槽のカビにはスプレータイプの漂白剤を使って掃除を行います。
柔軟剤のケース
柔軟剤のケースは、スライドをして外します。ケースの裏の部分と入り口の部分、奥の部分はカビが発生しています。柔軟剤が入るところは、かなりカビが発生している場合が多いです。
掃除方法
1.カビで汚れた部分にスプレータイプの漂白剤を吹きつける。
2.ある程度放置をした後、キッチンペーパーで拭き取る。
糸くずフィルター
糸くずフィルターもお手入れを怠ると、汚くなります。浴室や洗面で洗っていただきたいです。
掃除方法
1.糸くずフィルターを外して、中のゴミを取り出す。
2.スプレータイプの漂白剤を全体に吹きつけて、2〜3分放置。
3.ブラシやシャワーでブラッシングをして、汚れを落とす。
4.汚れが取れていない場合は、もう一度スプレータイプの漂白剤を吹きつけて、しばらく放置。
※お風呂の床や洗面台の素材によって漂白剤が適さない場合もあります。パッケージの注意事項をよく読んでから掃除を行ってください。
洗濯槽
洗濯槽もスプレータイプの漂白剤を直接吹きつけていきます。フィルターがはまっている部分や洗濯槽の周りにもしっかりと吹きつけていきます。
洗濯槽の1番上の部分
洗濯槽の周りにある溝、なにをどこまでしたらいいのかわからないという方が多いんです。洗濯槽は動くので、動かして汚れを落としていきます。
この穴は基本的に洗濯槽につながっているので、水や洗剤をつけても問題がありません。
スプレータイプの漂白剤を吹きつけていきます。このさらに奥には洗濯機本体裏の鉄板にかかるので、できれば中の方めがけて、吹きつけていきます。
ある程度放置をした後、キッチンペーパーで拭き取ります。洗濯槽をずらしながら周辺をぐるっと拭いていただくだけで、かなりすっきりします。
しあげ
掃除を行ったあと、洗濯槽クリーナを1〜2回行うと、洗濯槽の内部がすっきりします。
酸素系でも塩素系でもどちらでも結構ですので行ってください。塩素系の方が効果は高いので、3カ月〜半年に1回はやっていただけるといいと思います。
洗濯槽クリーナーを行わない方でも、必ず水洗いはしてください。水洗いは満水の状態で1度、から回し運転をしてください。
いかがでしたか? 掃除がしにくいと感じる洗濯機の溝やレールも、キッチンペーパーや栗ピーラーでかんたんに掃除ができます。今日から普段の掃除に取り入れてみませんか?