「洗うのがめんどくさそう…。」実は魅力がたくさんある。“布ナプキン”のメリット・デメリット

心と体

2023.04.13

4児の母で洗濯研究家の平島利恵です。最近は、吸水ショーツなど様々な生理用品を目にする機会も増え、「布ナプキンってどうなんだろう?」と気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。生理には個人差があるため、ベストな過ごし方は人それぞれだと思います。デリケートゾーンの不快感は当たり前ではありません。ご自身の体調やライフスタイルに合わせ、より快適に過ごす方法を考えていただくきっかけとなると嬉しいです。

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もくじ

布ナプキンのメリット
蒸れにくさと、つけ心地のよさ
嫌なニオイを軽減できる
コスパが高い
身体を温める温活に
SDGsの取り組みのひとつに
布ナプキンのデメリット
洗濯の手間
外出時に使いづらい
無理せず、快適に過ごせる方法を

布ナプキンのメリット

蒸れにくさと、つけ心地のよさ

布ナプキンは主にコットンを使用した布製ナプキンです

布ナプキンは、コットン、ネル、リネン、ガーゼなどの布地で作られたナプキンのことを指します。
下着に使われるような素材を使用しており、柔らかなつけ心地が特徴です。
赤ちゃんの布おむつで使われるプレミアムコットンを使用しているものもあり、汗を吸収し、通気性もよいため不快な生理期間も爽やかに過ごすことができます。

「漏れないの?」と心配の方もいらっしゃると思いますが、防水布を使用しているものであれば、基本的には漏れることがありません。

嫌なニオイを軽減できる

嫌なニオイの原因は雑菌の繁殖!出典:www.ac-illust.com

生理中に、ナプキンが蒸れて嫌なニオイに悩んだ経験はありませんか?
あのニオイ……実は経血のニオイではなく、経血が空気に触れ酸化し、雑菌が繁殖することで発生するニオイなのです。

布ナプキンは、内部に抗菌加工をし、雑菌の繁殖を抑制してくれるものや、透湿防水布を使用し、素早く放湿してくれるものなど、様々な機能にこだわったものがあります。

生理期間以外にもオリモノシートの代用として使用することもできるんですよ。

コスパが高い

繰り返し洗って使えるのがメリットです

布ナプキンは初期投資が必要ですが、洗って繰り返し使うことができるため、お財布に優しいのもメリットです。
生理中にナプキンが足りなくなりそう!といった心配も無用。
買い置く必要がなくなるのは、意外と精神的にも余裕が生まれます。

使用済みナプキンのゴミも出ないため、ご自宅にいる時間の長い方には特におすすめです。

身体を温める温活に

布ナプキンには身体を温める効果もあります

生理期間中は、基礎体温が下がる「低温期」になります。
そのため血液に粘りが出て、その粘り気のある血液が体外に排出される時に生理痛となるため、体温が低い方は生理痛が重くなる傾向があると言われています。
寒い冬に、肌着を重ねるように、下着に布ナプキンを1枚プラスすることで、身体を温める効果も期待できます。

SDGsの取り組みのひとつに

SDGsの観点から布ナプキンを選ぶ方も増えています。

多くの方が使っている紙ナプキンには、使い捨てで手軽に使うことができるというメリットがありますが、地球環境に優しい資源の活用が注目される今、日常生活の中で取り入れられるエコな取り組みとして布ナプキンを選択される方も増えています。

布ナプキンのデメリット

洗濯の手間

布ナプキンが気になっても始められない一番の理由は、「洗濯が大変そう」ということではないでしょうか?
確かに、使用後に捨てられる紙ナプキンとは異なり、布ナプキンはお洗濯が必要です。
一見面倒そうに感じるお洗濯ですが、やり方は意外と簡単なんです!

布ナプキンの洗い方を3STEPでご紹介

Rinennaの洗剤は経血汚れもつけ置きだけで落とすことができますRinennaの洗剤は経血汚れもつけ置きだけで落とすことができます

■準備するもの

・重曹 or アルカリウォッシュ(セスキ炭酸ソーダ)
・つけ置き洗い用バケツ

※予洗い不要で汚れを簡単に落とすことができる、布ナプキン用・経血用の洗剤も発売されています。

1:予洗いする

ぬるま湯または水で、汚れを押し出すように経血を落とします。

※血液中に含まれるたんぱく質は、50~60℃で凝固するため、40~45℃のお湯をご使用ください。

2:つけ置き洗いをする

40℃のお湯1.5Lに対し、重曹またはアルカリウォッシュを大さじ1杯いれてよく混ぜます。
布ナプキンの汚れた面を下にし、バケツにしっかりしずめ、半日~1日つけ置きします。

蓋つきのバケツを使用するとニオイも家族の視線も気になりません。蓋つきのバケツを使用するとニオイも家族の視線も気になりません

3:洗濯機で洗う

つけ置き後、すすいだら洗濯機で洗います。(手洗いでもOKです)

外出時に使いづらい

使用後の布ナプキンをコンパクトに畳めるものもあります。使用後はコンパクトに畳めるものもあります

外出先で布ナプキンを使用する際は、布ナプキンを自宅に持ち帰る必要があるため、ポーチやジップロックの用意が必要となります。

布ナプキンは紙ナプキンと比べてかさばるため、自宅にいるときは布ナプキン、外出するときは紙ナプキンと併用するのもおすすめです。
外でも簡単に手に入り、捨てることができるのが紙ナプキンのメリットの一つですよね。お互いのいいところを活かし、"不快感を減らす"ことが大切です。

布ナプキンを初めて試される方・続けられるか心配な方はまず、ご自宅でお使い頂ける夜用から試してみるのがおすすめです。

無理せず、快適に過ごせる方法を

私がおすすめする布ナプキン生活は「無理をしない」というスタンスです。

学校や会社へ長時間出かける場合は紙ナプキンを併用し、夜だけ布ナプキンに変えてみるなど、ストレスのない方法で、憂鬱な生理期間を少しでも快適に過ごしていただけると嬉しいです。

生活スタイルや身体に合わせて、生理期間を快適に過ごしていただけると嬉しいです生活スタイルや身体に合わせて、生理期間を快適に過ごしていただけると嬉しいです

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著者

平島利恵プロフィール

平島利恵

大学卒業後、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC 事業を展開。2013~2015 年NY 在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国。株式会社 Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド”Rinenna”を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

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