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更年期におきる自律神経の乱れによる“不調の正体”と“改善する簡単な方法”

心と体

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 更年期におきる自律神経の乱れによる“不調の正体”と“改善する簡単な方法”

2023.02.24

みなさんは、“自律神経の乱れ”を感じたことはありますか?加齢に伴い、「原因はわからないけど、なんとなく身体の調子が悪いな」と感じることが多くなった方は多いのではないでしょうか。 そこで今回は、美容整体師の井上剛志さんに、「そもそも自律神経の乱れとは何なのか?」「更年期で特に出やすい症状」「自律神経を整える方法」について、話を伺いました!

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教えてくれたのは……美容整体師・YouTuber 井上剛志さん

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表参道や浦和など3店舗展開する「美容整体アピアランスビューティ」主宰。5万人以上の女性に美容整体を施し、その独自の骨盤や内臓調整は「美容整体アピアランスビューティ」の施術として話題に。また、チャンネル登録者100万人を超えるYouTubeチャンネル「美容整体アピアランスTV」を運営。2022年12月には著書『今すぐそのマクラを捨ててください』(主婦の友社)を発売。

――疲れやストレスの原因としてよく耳にする”自律神経の乱れ”とは、具体的にはどういうことなのでしょうか?

固い筋肉が神経を圧迫して神経伝達が悪くなると、自律神経が整いづらくなります。つまり、リラックスできなくなるということです。この状態が“自律神経が乱れている”状態といえます。リラックスできる時間がなければ、人間は疲れた身体を十分に回復させることができません。自律神経の乱れは、私たちのストレスや不調に直結しています

体調不良出典:stock.adobe.com

そもそも「自律神経」とは、自分の意思では動かせない神経です。神経といえば、私たち自身の意思で動かすことができる「体性神経」を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、実際は自分で動かせる筋肉はたかが知れているんです。本当は私たちの身体を支配している「自律神経」の存在を、もっと意識すべきだと思っています。

――特に更年期においては、どのような症状が出やすいのでしょうか?

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代表的なものだと、以下のようなものがあげられます。

  • 頭痛、めまい、イライラ、不眠
  • ホットフラッシュ、発汗、動悸、息切れ
  • 便秘、胃もたれ、胸やけ
  • 肩こり、腰痛などの筋肉の強張り
  • 代謝の低下やホルモンバランスの乱れ

若い時には感じなかった不調が、加齢に伴い徐々に出始めてくるはずです。

――自律神経の乱れを少しでも改善する方法を教えてください。

自律神経出典:stock.adobe.com

自律神経が整っている状態とは、身体や頭が活発に動いている状態の時に優位になる「交感神経」と、休まる状態の時に優位になる「副交感神経」がバランスよく働いている状態のことを言います。そのため忙しくて休まらないと、副交感神経へのスイッチの切り替えがうまくできずに交感神経ばかりが働いて、だんだんと自律神経が乱れていってしまいます。

そんな自律神経を整えるために最適なのが、ズバリ睡眠です。

睡眠出典:stock.adobe.com

睡眠中は、副交感神経が優位となり、内臓が休まって身体の回復力が高まります。血圧や心拍数、呼吸数、体温が低下し、代謝も低下します。この全身がオフになる感覚の中で、疲労回復して次の活動への準備をするのです。睡眠を馬鹿にせず、まずは質の良い睡眠をとってみることをおすすめします。

自分の意思では動かせない自律神経を整えるカギは、睡眠にあり

「睡眠は大事」となんとなくはわかっていましたが、今回のお話を聞いて、なぜ大切なのか、身体の不調をどのように改善できるのか、そのメカニズムを知ることができました。とはいっても、“質の良い睡眠”ってどうすれば良いの?と思う人も多いですよね。そこで次の記事では、「理想の睡眠を手に入れる方法」を伺ってきましたのでご紹介します!

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