教えてくれたのは……石原 新菜(いしはら にいな)先生
イシハラクリニック副院長。クリニックで漢方薬処方を中心とする診療を行うかたわら、テレビ・ラジオへの出演や、執筆、講演活動なども積極的に行い、「腹巻」や「生姜」などによる美容と健康増進の効果を広めることに尽力している。二児の母、また女性としての視点からアドバイスにも定評がある。
40代女性が「高血圧」になりやすい理由
女性ホルモンには、血管をしなやかに保つ働きがあります。
しかし、更年期に入り女性ホルモンが減ってくると、同時に代謝も下がり、動脈硬化が進んできます。
動脈硬化により血流が滞り血管に負担がかかると、血圧が上昇します。
また、年齢を重ねるとともに筋肉量が落ち、代謝も下がって太りやすくなります。肥満も血圧を上げる要因のひとつです。
◆アラフォー女性は高血圧に気をつけて!:高血圧になりがちな人“9つの共通点”
「高血圧」によって現れる諸症状は?
普段から、肩が張る、肩が凝る、頭痛が起こりやすい、目が充血する、結膜下出血(白目の血管が切れて真っ赤になる)などの症状があると、高血圧の可能性が高いと考えられます。
さらに、体重が増えた、コレステロール値が高い、むくみやすいなどの症状も要注意です。気になる症状がある場合は、血圧を計測してみましょう。
40代女性が血圧を上げてしまう【NGな食生活や生活習慣】
血圧は常に一定なものではなく、体調や環境、行動によって変動します。
40代の女性が血圧を上げてしまう原因として考えられるものは、以下のような食生活や生活習慣です。
・運動不足
・お風呂に浸からず、シャワーのみ
・寝不足
・ストレス
・冷え
・スイーツばかり食べる
・お酒の量が多い
など
当てはまる項目が多い方は、生活習慣を見直しましょう。
高血圧の予防・改善に効果的な食材
高血圧の予防・改善には、「カリウム」を多く含む食材を食べることをおすすめします。
「カリウム」は、塩分の排泄を促し、血圧を下げる効果が期待できます。
フルーツなら、キウイ、バナナ、リンゴなどフルーツ全般。
野菜なら、キノコ、アボカド、芋類、豆類など。
逆に、乾物、魚卵、肝などの塩分の多いものは血圧を上げる作用があるため、摂りすぎには注意しましょう。
また、食物繊維の多いものを主食や炭水化物よりも先に食べる「ベジファースト」は高血圧の予防になります。
予防・改善のための食材を摂るのに最適なタイミングは?
カリウムを多く含む食材は、1日のうちいつとっても効果に影響はありません。
朝、昼、夕食時、または間食など、毎日の食事に気軽に取り入れてみてください。
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更年期に差しかかり女性ホルモンが減少すると、カラダにさまざまな変化が現れることがあります。「高血圧」のリスクも、この変化のうちのひとつ。
高血圧状態が長く続くと血管に過剰な負荷がかかり続け、命にかかわる怖い病気の発症リスクも上がってしまいます。
もしNG行動をしてしまっていたら、ぜひ今日から食生活・生活習慣の改善に取り組んでくださいね!