教えてくれたのは……小松裕 院長
駒澤大学駅にある「医療法人社団龍生会 Teo(ティオ)デンタルオフィス」の院長。矯正歯科、インプラント、審美治療、顎関節症、小児歯科、一般歯科全般を担当。老若男女を問わず幅広い患者様にとって利用しやすいクリニックを目指している。安全な治療を提供するために、CT(コンピューター断層撮影)等を用いた的確な診断も実施。
口臭がある人の「8つの特徴」
前回の記事では、「40代の女性に多い口腔トラブル」についてご紹介しました。その中のひとつの「口臭」は他人に不快感を与えることもあり、とくに気にしている方も多いのではないでしょうか。
小松院長によると、口臭がある人には8つの特徴があるそうです。以下の項目をチェックして当てはまるものがあれば、生活習慣や口腔内環境などを見直してみましょう。
- 歯ブラシやフロスが不十分
- 歯周病になっていて放置している
- 銀歯が多い
- 鼻疾患などで口呼吸になっている
- 喫煙している
- 糖尿病を患っている
- 代謝が悪い
- スナック菓子など、添加物の多い食事をしている
口臭のセルフチェック方法
自分の口臭は常に臭いがしているため、嗅覚がそれに慣れてしまって気づけていない方も多いのだと小松院長は指摘します。口臭を自分で認識するには、どのような方法があるのでしょうか。
小松院長「まずは、自分の口臭の原因を知り、客観的に見ることが大切です。
- 食後の歯みがきがしっかりと行われているか
- 毎日フロスを使用しているか
- 歯みがき時にピンク色の唾が出てくるか
基本的なことではありますが、この3点に注意しましょう。歯みがき時にピンク色の唾が出る場合は出血が起こっている可能性があり、これが臭いの原因になることがあります。
口臭チェッカーを使用すると、口臭のレベルを数値などで確認できます。家庭用のものもあるので、取り入れてみるのも一つの方法です。明らかに臭い場合は、口を手で覆って確認したり、マスクをしたりすると判断できると思います」
口臭を予防するためにできること
最後に、口臭を予防するための効果的な方法を教えていただきました。
小松院長「歯の間を掃除できるフロスは、口臭の予防に役立ちます。フロスをあまり使わない方は、使用時に不快な臭いがすることに気づくかもしれません。2~3日間使わないと臭いが発生することがあるため、毎日行うことをおすすめします。次亜塩素酸水でのうがいも効果的です。
また、鼻の疾患を放置すると口呼吸になりやすく、口腔内の乾燥を招き口臭の原因につながります。子どものうちに治しておくとよいでしょう」
口臭の原因はさまざまです。自分で上記のような対策をしても改善しない、原因がわからない場合は、歯科医などの専門医に相談してみてくださいね。