教えてくれたのは……加藤大也院長
糖尿病専門医・総合内科専門医・甲状腺専門医、医学博士。藤田保健衛生大学(現・藤田医科大学)卒業後、同大学院医学研究科内分泌・代謝内科学修了。同大学医学部内分泌・代謝内科助手、JA愛知厚生連豊田厚生病院内分泌代謝内科病棟部長などを経て2022年5月、たいや内科クリニックを開院。
アラフォー女性が気をつけたい「高血圧の6つのサイン」
「高血圧は、“沈黙の殺人者”とも呼ばれています」と話すのは、愛知県豊田市にある「たいや内科クリニック」の加藤大也院長。高血圧は、症状だけでは気がつかないことも多く、家族が高血圧の人やストレスフルな環境にいる人はとくに、定期的に血圧を測ることが大切だとおっしゃいます。
高血圧の前触れとして、知っておきたいサインはあるのでしょうか。加藤院長によると、アラフォー女性は次の6つのサインに注意を払うといいそうです。
- 頭痛:とくに朝方、頭の後ろ側に痛みを感じる
- めまい:立ちくらみやふらつきを感じることがある
- 耳鳴り:耳鳴りや聞こえにくさを感じることがある
- 胸の不快感:胸の圧迫感や不快感を感じる
- 呼吸困難:日常生活のなかで息切れを感じるときは要注意
- 視覚の変化:視野のぼやけや視覚異常がある
加藤院長 「これらの6つの症状は、高血圧以外の病気に関連していることもあります。サインを感じたときは、必ず医療機関を受診して、問題がないか確認しましょう」
高血圧を改善するためにできる4つのこと
高血圧改善のためにふだんの暮らしの中でできることはあるのでしょうか。加藤院長は、食事・運動について、次のようにアドバイスしています。
肉加工品・干物・漬け物・佃煮はなるべく控える
塩分の摂取量は、「1日6グラム未満」が目安です。塩分が多く含まれている「ハムやソーセージなどの肉加工品、干物、漬け物、佃煮」は、なるべく控えましょう。
汁物や麺類は「1日1杯まで」
ラーメン・うどん・そばなど麺類のつゆはすべて飲まず、残しましょう。みそ汁やスープなどの汁物や麺類は、1日1杯までにしましょう。
週に数回ウォーキングやジョギングをする
有酸素運動は、高血圧の改善に効果的です。可能であれば、週2回程度の筋トレも取り入れるとなおよいでしょう。
十分な睡眠をとる
血圧の維持には、睡眠時間をしっかり確保することも重要です。十分な睡眠をとることは、高血圧の要因のひとつであるストレス管理にも役立ちます。
「こうした生活改善により、多くの40代女性の血圧が改善しています」と加藤院長。ハムやソーセージではなく豚肉を使う、いつもより少し早めにベッドに入るなど、できることから始めていきましょう!