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老眼を進めたくない人必見。医師に聞いた「目の疲れ」を癒す“5つの習慣”

心と体

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2024.06.24

近くのものが見えにくくなるのは、老眼の代表的な症状のひとつです。「目に疲れがたまると、老眼の症状はより進んでいく」と、くろき眼科の黒木明子先生は解説します。目の疲れを癒して、老眼の進行を遅らせるには、どんなことをしたらいいのでしょうか?

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教えてくれたのは……日本眼科学会専門医 黒木明子先生

黒木先生出典:kuroki.main.jp

長崎大学眼科入局後、同大学付属病院および関連病院勤務、ペンシルベニア大学留学を経て、2008年に医療法人くろき眼科を開業。患者の不安を少しでもやわらげられるように、最新の医療機器を用い、確実で誠実な診療とわかりやすい説明を心がけている。医学博士。

目の疲れを癒す5つの習慣とは

加齢によって、ピントを合わせる目の機能が低下することを「老眼」といいます。代表的な症状が、「小さい文字が見えにくくなる」ことや、「薄暗いところで見えにくくなる」こと。見えにくいまま我慢していると、目が疲れや肩こり、頭痛の原因になることもあります。

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目の疲れがたまると、老眼の症状はひどくなります」と解説するのは、医療法人くろき眼科の黒木明子先生。老眼は、症状を改善することはできませんが、症状を進めないようにするためにできることはあります。目の疲れを癒して、老眼を進めないようにするためには、どうしたらいいのでしょうか。黒木先生に教えていただいた「目の疲れを癒す5つの習慣」をご紹介します。

【目の疲れを癒すテク1】遠くをみる、目を閉じてぼんやりする

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至近距離でものを見続けていると、ピントを合わせる役割を担っている毛様体筋が緊張状態となり、こわばってしまいます。スマホを続けて見ているときや、デスクワークが続いているときは、1時間おきに10分ほど、遠くをみたり、目を閉じてぼんやりしたりして、目を休める時間をつくりましょう。

【目の疲れを癒すテク2】目のまわりや肩まわりを温める

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アイマスクや蒸しタオルなどで目のまわりや肩まわりを温めて、血流をよくしましょう。

【目の疲れを癒すテク3】まばたきをしっかりする

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まばたきをすることで、涙がいきわたって目の渇きが改善します。

【目の疲れを癒すテク4】目によい栄養素を食事にとり入れる

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緑黄色野菜に多く含まれているルテインや、鮭やエビ・カニなどの甲殻類に多く含まれているアスタキサンチン、野菜や果物に多く含まれているビタミン類など、目によい栄養素を食事にとり入れるのも◎。バランスのとれた食事を心がけましょう。

【目の疲れを癒すテク5】リラックスする時間をもつ

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観葉植物を眺めたり、好みのアロマオイルの香りを漂わせたりして、気持ちがリラックスする時間を意識的にもちましょう。睡眠時間を確保して、しっかり休息することも大切です。

眼科医おすすめ「目のストレッチ&マッサージ」

目が疲れているときは、ピント調節の役割を担っている毛様体筋をほぐす「目のストレッチ」も効果的だと黒木先生はおっしゃいます。

毛様体筋をほぐす「目のストレッチ」

  1. 目の前15センチぐらいのところに指を立てて、そこを見つめてピントを合わせる
  2. 遠くにピントを合わせる

このストレッチを1秒間隔で5回ほど繰り返すと、こわばっていた毛様体筋がやわらかくなり、ピントが合いやすくなるそうです。

また、目が疲れたときは、首や肩をマッサージするのも◎。黒木先生がおすすめするこちらのマッサージ法もぜひ試してみてください。

黒木先生おすすめ「首と肩のマッサージ」

  1. 指の腹で、首や肩をほぐしていく。
  2. 指先で耳をもんだり、指で耳全体をはさんでやさしくまわしたり、耳まわりを引っ張ったりする
  3. 指全体で、こめかみと頭皮を引き上げるようにマッサージする
  4. 眉頭の下の骨のくぼみに親指の腹をあて、くぼみに押し付けるように、軽く圧迫する

マッサージ出典:stock.adobe.com

黒木先生 「目元をマッサージするときは、強く押さえすぎて、眼球を圧迫しないように気をつけましょう。自分が気持ちいいと感じる程度の強さがおすすめです。
マッサージをすると、血流がよくなって目のまわりの筋肉がやわらかくなり、疲れがとれて、目を開きやすくなります。好みの香りのマッサージオイルを使用すると、よりリラックスできますよ」

40代の女性は、心身ともに不安定になりやすい時期。「家庭や仕事で自分のことは後回しにしがちだけど、自分をいたわり、疲れたときは自分を少し甘やかしてみてもいいのでは」と黒木先生。目が疲れたと感じたときは、黒木先生が教えてくれた5つの習慣とストレッチ&マッサージ法をぜひ試してみましょう!

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